きみとぼくと【∞／短編集】6

・◎ ページ20

章大を押し倒して


2人のモノを握り込んで上下させる。




理性なんて、もうどこにもなかった。


赤「章大は俺のもんだよな？」


青「あっん、せやで？

すばるのもん。」


赤「なら跡つけてもええっちゅうことやな。」


青「え？ちょ、」


唇が触れるところ全てを強く吸い上げて


赤いラインを首筋に記す。



跡つけたらアカンって言う煩い口を塞いで


上下する手を早めた。



章大の鼻を抜ける甘い悲鳴が


俺を高ぶらせて


あっという間に頂点を迎えた。


…何故か章大も同じタイミングで。



章大の体中に白の液体が飛び散って


ぐったりとベッドに身を預けている。



無抵抗なその姿が、再び俺を煽る。




白濁を掬って蕾に雑に指を埋める。


敏感に反応する章大に覆い被さって、耳を食む。


2人の体に挟まれた液体のせいで


体が厭らしく擦れる。



赤「覚悟してきたんやろうな？


今日は離されへんで。」



青「わかってる。


俺も、欲しくて堪らなかった…



全部すばるに差し出すから


すばる、ウバッテ」




どうしてこうも彼は俺を翻弄するのだろう。



愛しくて、愛したくて


優しくしたいのに



理性を悉く奪われて、全てを差し出されるから


…章大の全てを貰わずにはいられない。




慣らすのもおざなりに



俺は章大の中に思い切り射し込んだ。




仰け反る身体が美しい。



体を重ね合わせ、ぐちゅぐちゅと聴覚を刺激しながら



章大を刺し抜けるように奥ばかりを狙う。




獣のような高い声がおれを高ぶらせる。





朝日が差し込むまでひたすら繋がり続けた。




立てなくなった章大を支えて湯船に浸かる。



無意識にすり寄ってくる章大のあまりの可愛さに


再び反応しそうになった俺の身体は





もう章大なしでは生きていけない。



首筋の跡を指で辿り、舌で辿り


章大から弱々しい抵抗を受けたから、やめてあげた。


青「もう、激しすぎる…」



赤「覚悟せぇゆうたやん。」



青「してたよ？してたけどさ、」



赤「なんか文句でもあるんか。」



青「文句やないけど…


どんどんすばるにハマってしまうやん。



…俺だけを見といてほしいって思ってまうやん。


もっと好きになってもうたら、戻られへんで？」



ほら、また。


俺が体を弄んで、章大が心を弄んで



より太い鎖で俺らを結んでいく。



戻ることなんて、できない。






俺に溺れればええ。


そんな返事を込めて愛しい章大の唇にキスを落とした。

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