きみとぼくと【∞／短編集】6

星の約束【紫×橙】 ページ2

○親子






元気にしてますか。






橙「おとん、おとん！！！」



紫「おお、どうした？」



橙「みて、ちょうちょ！


ポワンポワンしてるでっ！」



紫「ちょうちょって

フワフワとか、パタパタやないの？」


橙「ちゃうで！ポワンポワンって飛んでんねん！」







俺と隆平は、今日も元気一杯です。







紫「そーかそーか。何食べてるん？ちょうちょって」



橙「あのなー、うーんとなー、



みんなの夢を食べてるんやでっ！」







不思議な感性だったり






紫「おお！そうなんか！


色んなこと知っててりゅうはかしこいなぁ」




橙「せやろ？えっへん！」




紫「ドヤ顔可愛ないぞ〜〜」



橙「え？！オトンいきなりひどい！！」






ほわほわしたツッコミとボケだったり







橙「オトンの笑顔はやっぱり最強やなぁ！」



紫「え？笑顔？」



橙「おん！


オトンが笑うと、おれもオカンも元気が出るねん！



だから最強やねん！」







底抜けに明るい優しさだったり






紫「オカンもなん？」




橙「おん！オカンもオトンの笑顔好きって言ってたで！」






隆平のいいところ全部




貴方にそっくりです。








紫「…そうかぁ、


ならいっぱい笑わんとな！」




橙「任せといて！おれが笑わせたるからな！」







自分の全てをかけて隆平を守る。








紫「おお、頼もしいなぁ。」



橙「らいねん小学生やで！頼もしいんやでおれ！



…やからおとん、だっこして？」



紫「頼もしいと思ったのにさっそくだっこかい。」



橙「だって…」



紫「しゃあないなぁ、今日は特別やで？」



橙「！


おん、トクベツ！！」







やから、安心して見守っていてください。






橙「オトン…」





紫「寂しなったか？


大丈夫やで、オトンもオカンも




いつでもりゅうのそばにおるから。」







いつでも思い出して







橙「ホンマ？」



紫「オトンは嘘つかへんよ。」



橙「おん、嘘つかへん。



パパ、だいすき。」



紫「俺も大好きやで。」









星空の下に、いつでも必ず俺らがいることを。

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