女狐【 wrwrd 】 (ページ31)

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第29話ページ31

(貴方視点)

『はい、もしもし』

st「もしもし、Aちゃん??」

電話口からソプラノの声が聞こえる

彼女の名はサタ、彼女は士官学校医学部に通う俗に言う私の後輩。

彼女は元々下町出で、家計の生計を立て直すために都会まで出てきた子なんだが、

元々地頭はよかった為中々良い成績を取っている期待の星だ。

『えぇ、どう？わかった？』

st「はい！ヤハナリ国都の貧困街の現状ですよね？教官に聞いてみましたが、どうしてコレが、？」

『あー、私が、法医学者なのは知ってるでしょ？今度そうゆう方面にも進出するって決まったから少しお勉強よ。』

咄嗟に言い訳を答えると、

st「なるほど！だったら今から言いますね、」

上手く乗り切れたことに少しほっとし、

『お願いするわ』

Aは机の上にメモ帳を置き、ペンを握った。

st「貧困街の現状は一言で言えば、最悪みたいです。なんでかって言うと、噂らしいんですけど誘拐事件が多発してるみたいです……。」

『誘拐事件……？』

st「はい、年齢は幼い子供の時もあれば成人済みの方であったりバラバラみたいです。」

『性別は??』

st「性別もバラバラです。あ、でも」

『でも??』

st「誘拐された方全員健康体の方のみのみたいです。捜索しても死体おろか、血痕すら見つからないみたいです。」

『……なるほど。』

st「役に立ちました??」

『えぇ、！私達法医学者は亡くなった方の声を聞くのが仕事だからね。』

st「……やっぱり凄いなぁ。Aさんは、私なんて全然ダメダメで、周りにも色々言われちゃって……。大丈夫ですかね、私。」

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『……サタ。なんてって言葉言うのやめなさい。それにね、赤の他人と過去は変えられないけど、今の自分と未来は変えれるの。貴方なら大丈夫。この私が期待してる子なんだから！……頑張りなさい。』

st「……はい！」

サタの元気な返事に微笑み、少し雑談した後、電話を切った。

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『…………コレで繋がったわね。もう1回＿＿＿＿』