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中間side
神ちゃんは俺の言葉であやしている動作を辞めた。
神「…Aちゃん?」
優しく、寂しそうな顔をして神ちゃんが読んでもAちゃんはくまさんに夢中。
そうか、
Aちゃんの世界には、音がないんや。
でも、過去の検診結果を見ても特にそんなことは記されてない。
小「中間先生〜!!今大丈夫っすか?」
「声でかっ、そんな声出さんでも聞こえるわ(笑)」
小「そろそろ耳悪なってるかなって(笑)」
「誰がおじいちゃんや!」
小「言ってないやん!」
A「あぅっ!」
「え、」
打ち合わせから結構時間経ってたんか小瀧が俺を呼びに来た。
部屋入る前から聞こえる声で話しかけてきて、まぁ小瀧あるあるなんやけど…それよりも俺は小瀧をじっと見つめるAちゃんから目が離せなかった。
小「泣き虫さん終わったん?」
A「…」
小「Aちゃ〜ん」
A「ぁう!」
小「ははっ!可愛ええ、お返事上手やなぁ?」
神「聞こえてる?」
「聞こえてるなこれは」
のんちゃんは普通の話し声が大きいタイプやねんけど、だからこそ、ちょっと声を張った時にAちゃんは反応している。
さっきAちゃんの痣を見て近寄るのを躊躇したから思わへんかったけどのんちゃんの声にニコッと笑うAちゃんを見てほっと胸を撫で下ろした。
「検査は必要やな、小瀧、聴覚検査のオーダーお願い」
小「えっ聞こえてないっすか?」
A「たっ!」
「なんかのんちゃんには反応すんねんな(笑)」
視線を一直線にのんちゃんの方へ向けて両手を伸ばすAちゃん。
神「ほら望も抱っこしてあげな?」
小「…ん、おいで」
やっぱりお顔の痣に心が痛むのかあまりそこを見ないように抱っこするのんちゃん。
処置するも結構グロテスクなのは苦手で、でもその分ルート取るのや検査の対応はピカイチ。
心優しいからこそ、自分も同じように悲しくなるのんちゃんはこの環境に慣れるまでに時間かかったけどその分今では頼り甲斐のある看護師やからね。
Aちゃんはあたかもそんな望を知ってるかのように、
ぎゅっと胸元に抱きついた。
「せや、何の用事やったん、?」
小「警察の方来てて今濱田先生対応してるんすけどやっぱ中間先生も居った方がええかなって思って」
「うん、行くわ、」
親御さんの話も聞くために俺は濱ちゃんの元へ向かった。
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maru_(プロフ) - neさん» リクエストありがとうございます!!次のお話で書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです!!! (2023年4月7日 23時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
ne - いつもお話楽しく見てます!リクエストで主人公が便秘になってしまい浣腸されるお話がみたいです。聴診の診察から嫌がる形でお願いします。先生は淳太くんでお願い致します。これからもお話楽しみにしてます! (2023年4月7日 15時) (レス) id: 438460ae6c (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - 実玖さん» 実玖さんありがとうございます!!そう言って頂けると本当に嬉しいです;;更新頑張るのでお暇な時にでも読んでください!! (2023年3月14日 21時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - maru_さんの書くお話大好きなので、新作嬉しいです!更新楽しみにしてます♡ (2023年3月13日 17時) (レス) id: cf7a1990a1 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - なぎちょんさん» なぎちょんさんありがとうございますт · тそう言っていただけると本当にやり甲斐に繋がります、頑張るのでこれからも読んでいただけると幸いです! (2023年3月9日 20時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maru_ | 作成日時:2023年3月9日 17時