Sourire

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中間side


「起きたかなぁ？Aちゃん」


慌てて見れば、ベッドにちょこっと座るAちゃん。
ベッドには落下防止の柵があって後は薄手のタオルケットとくまのぬいぐるみ。


「どうしたん？どっか痛い痛いなっちゃった？」


鼓膜を破る勢いでわんわん泣いて、顔を真っ赤にしている。
柵を少し下ろして俺は近付いた。


「Aちゃん、よしよししてもええ？」


身体接触には怖さはないらしいけど俺が触るのは初めてやから思い伝えても、俺の方なんて見向きもしない。

パッと見だるそうって感じではない。




ただ何となく感じる違和感。



なんやろう、胸騒ぎというか…。



神「大丈夫っすか？」


全然泣き止まんからか、神ちゃんがやって来てくれた。


「神ちゃん抱っこしてみて？」


神「え、あ、はい」


どれどれ〜とすっとAちゃんを持ち上げても、
一向に止む気配のない泣き声。


神「ごめんなぁ俺じゃ嫌かな？」


「多分ちゃうと思うけどな」


神「あ、これ流星に貰ったくまさんや」


神ちゃんが抱っこした時にちょっとだけお腹(怪我してないところ)を触らせて持ったけど特に嫌がる様子もなければ、


A「ﾋｸｯ、ん…ん、」


神「あぁくまさん手から離れて嫌やったんやな」


クマを手渡した途端泣くのをやめて落ち着いたAちゃん。

泣いて濡れたまつ毛が瞬きと同時にキラキラと光る。




勘違いであって欲しいと思ってるけれど、








「なぁ神ちゃん、Aちゃん音聞こえてへんと思わん？」

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