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桐山side

処置室に呼ばれ、自分の手汗を自覚する程に緊張したまま
スライドドアを開けた。


大倉「お、桐山」

そこには元々小児科医で今は救命医をやっとるめちゃくちゃ男前の大倉先輩の姿が。

「お久しぶりです、…」

大倉「そう、◯◯Aちゃん1歳7ヶ月、喘息発作で緊急搬送ステロイド投薬、まぁ喘息自体はそんなに問題はなくて」


大倉先輩の低めで優しい声が、右耳から左耳に流れていく。


大倉「…まぁ見ての通り。」


診察台にころんと寝転んで、大倉先輩をじっと見つめるAちゃん。

くりくりの目。


そんな目の周りや、腕、脚に目を背けたくなるようなAちゃんが生きて耐え抜いた跡が残っていた。


A「…んぁ」


大倉「んー?おなかすいたぁ?」


真っ白な肌に赤と紫のそれは、俺の全身を動けなくする光景だった。
怪我なんて見慣れてるのに。なんでなん。


「…」


大倉「おっ、桐山の方気になる?(笑)」


大倉先輩はAちゃんの手をゆっくり優しく握って俺の方に傾けた。


「Aちゃん?」


A「あぅ、ぁ」


大倉「えぇ凄い俺の声に何も反応せんかったのに、」


妬けるなぁ?なんて冗談を言ってくれて。


大倉「…親御さんはしてないの一点張り。でもとにかく返されへんから暫くお泊まりと検査、そっちでお願いできるか?」


「はい、分かりました。」


大倉「なぁ桐山、」


名前を呼ばれてAちゃんから目を離して大倉先輩を見つめる。


大倉「そっちには沢山優しくて腕のええ後輩が居るの分かっとるから、Aちゃん、よろしくな?」


「っはい!」


その一言で俺のAちゃんに対する可哀想という気持ちの何割かを吹き飛ばし、そこを、先輩に頼られている責任感で埋めた。


真っ白な肌に残るそれが、一日でも早く消えるように。


「はじめましてAちゃん、俺はあっくんって言います」


大倉「頼んだであっくん♡」


先輩の気遣いに、無理やり引っ込めた涙が顔を出しかけたけどな。

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maru_(プロフ) - neさん» リクエストありがとうございます!!次のお話で書かせて頂きますのでお待ちいただけると幸いです!!! (2023年4月7日 23時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
ne - いつもお話楽しく見てます!リクエストで主人公が便秘になってしまい浣腸されるお話がみたいです。聴診の診察から嫌がる形でお願いします。先生は淳太くんでお願い致します。これからもお話楽しみにしてます! (2023年4月7日 15時) (レス) id: 438460ae6c (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - 実玖さん» 実玖さんありがとうございます!!そう言って頂けると本当に嬉しいです;;更新頑張るのでお暇な時にでも読んでください!! (2023年3月14日 21時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - maru_さんの書くお話大好きなので、新作嬉しいです!更新楽しみにしてます♡ (2023年3月13日 17時) (レス) id: cf7a1990a1 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - なぎちょんさん» なぎちょんさんありがとうございますт · тそう言っていただけると本当にやり甲斐に繋がります、頑張るのでこれからも読んでいただけると幸いです! (2023年3月9日 20時) (レス) id: 8a37c499f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maru_ | 作成日時:2023年3月9日 17時

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