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先｢ってか学年だよりに書いてあるとおり、明日は遠足だ。行先は隣の県の某遊園地だ。絶対朝遅れんなよ〜。｣
｢え｣
侑｢え、ってなんや、知らんかったんか。｣
｢まーいっか、授業潰れるし！わーい！！｣
侑｢テンションの移り変わりえぐぅ。｣
明日は遠足らしい。
2年生始めの大イベント！！
隣の高校では友達ができたけど、このクラスにはまだ金髪しか友達がいない……のでわたしはこの遠足で友達100人作ってみせる！！
そう思い、友達100人できるかなーの歌を口ずさんでいると隣の金髪が冷ややかな目をしてこちらを見ていた。
｢ってか金髪明日一緒に回ろうよ。｣
侑｢自分友達俺以外おらへんのか。｣
｢わたしは貴様を友達だと認めた覚えは無い。｣
侑｢なんやねん、じゃー他当たりー。｣
｢嘘です宮様侑様金髪様わたしと一緒に回ってください、さすがにこんなにプリティできゃわきゃわのわたしが1人で回ってたら犯罪に巻き込まれかねないだろ。｣
侑｢自分で言うなや。俺バレー部の連中と回るけどそれと一緒でいいならええで。｣
｢ありがとうございます、宮様侑様金髪様……！！このご恩は一生忘れません……！！｣
そう言ってわたしは自分のカバンから幼少期の金髪の写真を貼り付けた写真立てを置いて拝んだ。
侑｢なんやそれ……って！！！それ俺の幼き頃の写真やないか！！！なんで持ってんねん！！！ってか黒縁の写真立てに入れんなや！！！俺死んだみたいやんけ！！！ ｣
｢あーこれ昨日帰ってる途中に落ちてたのを拾って飾り付けしたんだよね〜。｣
侑｢だからって黒縁の写真立てに入れんなや！！！｣
｢モノクロでかっこいいでしょ♡｣
この頃の金髪は可愛かったな〜と、存在しない思い出に浸りながらわたしは明日の遠足を楽しみにしていた。
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作者名：まるるん | 作成日時：2024年3月26日 11時
