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Aが息を吹き返したのは、医務室に運ばれてすぐの事だった。
心臓は波を打ち、冷たかった肌に温もりが戻る。
Aの隣のベッドにはハリーが寝ていて、ロンとハーマイオニーは交互に2人の様子を見に行っていた。
医務室にAが運ばれてからというものたくさんの生徒でごったがえしていた。
それに痺れを切らしたマダムポンフリーはハリーとハーマイオニーを含めた仲のいい友人のグリフィンドール生のみの立ち会いを許した。
ハーマイオニーは温もりの戻ったA の手のひらを包み込み、先程までとの温度の差を感じていた。
Aは死んでないんだと安心させるためでもあった。
あの時、もしAがこの世から消えてしまったら。そう考えた時全身が硬直し息すらままならなかった。
その時、医務室を訪れる足を音に気がつく。
「ハーマイオニー、Aの様子はどうかね？」
優しげな表情をして医務室に来たのはダンブルドア校長先生
「息を吹き返して、肌も暖かくなりました。」
「けど、」
「触っていないと心配じゃろ。作り物のように寝ておるからのぉ」
ハーマイオニーはダンブルドアの言葉に強く頷く。Aの寝顔は正に人形のようで生きていない気がしてならなかったから。
その時、ハリーが目を覚ました。
「ハリー！」
ロンの驚く声がハリーの耳に届いた途端、ハリーは一目散にAを探した。
「ハリー、Aならこっちよ」
ハーマイオニーの声でベッドから飛び起きてAの方へと行く。
「よかった、本当に良かった。」
その声を聞き付けマダムポンフリーがやってくる。
「よかった。起きたのですね。体調は大丈夫です？」
「はい！大丈夫です。」
ハリーは慌てて返事をした。
「そしたら、今日は寮へ戻って安静にしてくださいね。お2人も、ハリーと一緒に戻ってください」
そう言って渋々医務室から出ていく。
マダムポンフリーは3人が出ていったことを見届けて業務に戻るようにベッドを後にした。
ベッドに横たわるAと近くの椅子に腰かけるダンブルドア、2人だけの空間になる。
｢A、今はシャックルボルトになったんじゃったな｣
｢もうお主の苦しむ顔は見たくない。｣
ダンブルドアの瞳からは何を考えているか読み取れないけれど、確かにダンブルドアからAを思う気持ちだけは読み取れた。
｢次にお主の名前を呼ぶ時は、わしが罪を償った時じゃ。｣
それまでは、まだお別れとしようじゃないか。
ミス・ブラック嬢
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
