28 ページ28
ハリーとロンは約束の時間までの間気持ちが浮いていた。
それは、Aがマルフォイに言ってくれた一言が原因だ。
僕らを思って言ってくれた言葉が2人には何よりも嬉しかった。そんなAは、決闘に行くことを知っていながらハリー達をとめなかったしなんなら就寝時間とともに秒で寝た。
ネビルの件もあり相当疲れていたのだろうとハリーとロンは理解した。
そんな中、ハーマイオニーだけが彼ら二人を止めた。
「Aに馬鹿げてると言われて頭が覚めなかったの？こんな夜中に出かけて罠だったらどうするつもりなの？」
その言葉に言葉が出てこなかったが、行くと決めた以上それを実行することは2人にとっての覚悟だった。
気がつけば、ハーマイオニーはグリフィンドール寮から締め出されており、仕方なく2人について行くことになった。
ｰｰｰｰｰ
翌朝、大広間で昨日の夜あった出来事をAに2人は話した。
2人にとってさぞ素晴らしい大冒険だったろうにAは顔色ひとつ変えない。
そして、2人は口を揃えて
「ごめんなさい。」
そういったのだった。一緒にいる時間が長いぶん、Aが何を思っているのかもだいぶ分かってきたのだった。
それでも、Aは口を聞かない。
そして、ハリーはハグリッドの小屋で見たことと昨日見た事を踏まえて考えていることをAに話した。
『それを話して僕に何をしろと？』
Aの機嫌は治らなかった。ハーマイオニーは朝から二人と言葉を交わさなかったがそれはそれで2人には好都合だった。
でも、Aは違う。ハリーとロンにとって本当に大切な友人だった。
1番の味方でいてくれたAが今じゃこの態度だ。
「ごめんなさい」
2人はそれしか言えなかった。
『すこし、考え直してみるといい。僕がなんで2人に何も言わなかったのかを』
その言葉を聞いていたハーマイオニーには答えがわかった。
Aは何も言わなくとも、Aが止めなくてもマルフォイの馬鹿な話に乗らないと信じていたのだと。
その答えにハーマイオニーはより一層Aを素敵だと思った。
その後、ハリーの元にひとつの大きな包みがやってきた。中身はニンバス2000だった。
相当な喜びをロンとハリーは感じていたが、それでもよりいっそう喜べなかったのは、Aが隣にいないことだった。
ロンとハリーが盛り上がっているのを他所にAは立ち上がり大広間を後にした。
それを見てハリーとロンはもっと気分が下がった。
そして、今夜のクディッチの練習を見にこないかとAを誘えなかったことをハリーは残念に思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
