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「A、いい話がある」


そう電話がきたのは、半年以上会っていない兄からだった


『なに?』



兄から話の全容を聞いた時に、私の心は今まで感じたことないくらいに高ぶっていた。



「だが、1つ条件がある。このブルーロックが終わるまでアイドルとしての活動を休止してもらいたい」



『いいよ』


そのためにアイドルという道へ進んだから。



私の夢に近づけるなら、私が今まで歩んできた功績も全部踏み台になるんだから。



アイドルになりたくてなったわけじゃない。



私の生まれ持っての容姿が私をアイドルへと導いただけ。



それが、私の夢への近道だから



流石にこの見た目で、自分は可愛くなんてないです。なんで無自覚鈍感ヒロインのような人間にはなれない。



生まれ持った私の容姿は、私自身の才能



「だと思ったから事務所には連絡しておいたから」



「明日には、新聞やニュースの一面をAの記事で埋めるんじゃない?」


軽く楽しそうに言う兄は昔と何も変わらない。



『ありがとう。多分私から連絡してたらものすごく止められてめんどくさかったから助かる』



「ま、とりあえずメールで集合場所と情報送るから確認しておいて」



私のおやすみという言葉も聞かずに電話を一方的に切られる



楽しみだなあ。



今日は眠れそうにない。




ーーーーー


私は今、兄の隣に座っている。



その横にいる大きな胸を持った美人なお姉さんを添えて



「わぁぁぁ!!本物なんですね!!」


「絵心さん!どんな手を使って連れてきたんですか!!」



キラキラと輝くその瞳に私が映る。



「どんな手って、妹だから」


「ん?今妹っていいました?」


「言った」


「絵心さんの、妹が、」


そういって、私と兄を交互に見るお姉さん



「え、ええええええ!!!」


「に、にてないっ」


そりゃそうだろう。黒髪のおかっぱで瞳は真っ黒


墓地にいたら呪われそうな見た目をしている兄と比べて、

ハチミツ色の髪の毛にエメラルドグリーンの瞳


花畑にいれば、女神に間違われてしまうこと間違いない私の容姿



『兄と私は全く似てないですもんね』



ふんわりと笑えば、顔を真っ赤にして倒れるお姉さん



「あ、鼻血」


『ほんとだ』



私と兄が似ているところはほとんどない。



私が産まれた時、全く見た目が兄と違ったから心配になった母親がDNA鑑定をしたくらいだからな。

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設定タグ:ブルーロック , 愛され , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)(プロフ) - 😎👍 (2023年1月17日 19時) (レス) @page12 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
もも - めっちゃおもしろいです!最高や…。 (2022年12月28日 16時) (レス) id: 010901fb4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やまびこ | 作成日時:2022年12月22日 23時

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