夢は日本1のサッカー選手のお嫁さんになることです。【ブルーロック】 (ページ13)

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それから選手たちは毎日のように試合に向けて練習に育んでいた。

第1セレクションの試合を見るのもそうだけど、個々で練習している選手を見てると熱くなるものがある

「ここに来てよかったろ。」

モニターを見ながら、お兄ちゃんが私に声を向ける

『うん。ありがとう』

なにより、大好きなサッカーに毎日触れてることが嬉しすぎる。

1日3回、ご飯のようにお兄ちゃんのいる部屋に訪れては選手の報告をしている。

「それで、気になる選手は？」

『気になる選手か』

その時頭の中に流れたのは、第1セレクションでの潔くんの最後のプレー

「その顔はいるみたいだな」

『いるって言うか、今後が楽しみだなって思って』

「それは気になってると同じ定義だ」

『そっか。じゃあそうかも』

「なんでそう思った？」

『なんでって、』

あの人同じように、私の体が叫んだから。

彼が新しい景色を見せてくれると

『直感？』

「そうか」

その言葉を聞けばほんの少しだけ嬉しそうな顔をする

「もう下がっていいぞ」

『うん、』

なんだったのだろう。

昔から兄は私に感想を求めてくるタイプだった。

試合を見たあとでも見る前でもどの選手が良さそうか聞いてきた。

なんて昔のことを思い出しながら部屋を出て食堂に近づけばなんだか騒がしい声がする。

「お新香かよォ！！」

「まぁまぁ、俺も納豆だし」

騒いでいるのは、あの坊主と潔くん

初対面からうるさい人という印象がインプットされている。

潔くん私の期待のために頑張ってなんて心に思いながら、仕事があるため食堂を通り過ぎようとすれば目の前が真っ暗になる

『え、なに』

「あ、」

そしてその後に来る少しの痛みと重み

坊主と潔くんに気を取られて前を見ていなかった。

って、痛みならまだわかるけど、重みってなに

しかもまだずっと重いし

「いい匂いするね」

頭の上から、思いもしない言葉が降りかかる

『は？』

「俺、この匂い好き」

いや、私がいい匂いなのは知ってるし。それよりどけよ！

『ちょっと』

右手で重みの原因である人の体を優しく叩く

それでも反応は無い

『ちょっ！どきなさいよ！』

優しくしても無理ならここは強行突破

力ずくで重みの原因を突き放す

そこには私よりも幾分高い少年

たしか、この子。チームVの

「『レオの好きなアイドルだ／トラップが上手い凪誠士郎』」

2人同時に重なり合う声

交わり合う目線