24話【総悟13】 ページ26
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「晋助が慌てるのかぁ...見たいなぁ...」
「へぇ、高杉の旦那も慌てるの?お前が居なくなると?」
「そうらしいんだよ。見てみたい....って、ん?」
スルリと私の独り言に滑り込んできたのは神威。
アホ毛をヒョコヒョコさせ、青い神楽ちゃんと同じ瞳でこちらを見つめてきた。
そしてその瞳はだんだんと面白そうに輝き始め。
「高杉の旦那、今会議中だよね?」
「うん。何で神威がここに居るのか分からないけどね。アンタも会議の筈だけどね。」
「気にしない気にしない。それよりさ...」
―――高杉の旦那が慌てる所、俺も見たいなぁ。と。
神威はそう言い、私に顔を近づけてきた。
思わず少し後退りするが、あっという間に捕まってしまう。
神威を睨む間もなく、私は近くの長椅子に組敷かれてしまった。
「.....いやなにしてんの神威」
「俺の欲求を満たすための行動」
「満たすな!せめて私以外でお願いします!」
やめろやめろ、と暴れるが離してくれない。
というか、動かない。
動くかと思った足さえも、神威の足で動かなかった。
ギリ、と私の手首を掴む神威の力が強くなる。
その痛みに少し顔を歪めると、神威は私の頬に手を添えた。
「怖くないと思うよ?」
「いやそういう問題じゃなくて...ッ!」
近づいてくる神威の顔。
もう鼻息さえも顔にかかる距離。
もうダメだ。ここで色々終わるんだ。
と覚悟を決めたとき。
ナイスタイミングであの...低く、妖しい声が聞こえてきた。
「―――...何してやがる、神威...。」
でもいつもと少し違うのは
それに怒気が含まれていることで。
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総悟13(低浮上)(プロフ) - ◆戦場の椿姫◆さん» コメントありがとうございます!読み返していただけるなんて嬉しいです!ありがとうございます(笑) (2017年8月22日 19時) (レス) id: 56f522caa1 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ◆戦場の椿姫◆さん» ありがとうございます!!完結した作品を何度も読み返してくれるのは、作者側としては本当に嬉しいです!! (2017年8月18日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
◆戦場の椿姫◆ - わぁぉ…凄くいい作品だネ♪ヤバイ…全部読み終わってもまた何回も読み返しちゃってる… (2017年8月18日 11時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!高杉カッコいいですよねー!こちらこそありがとうございます(笑) (2017年1月6日 19時) (レス) id: 467c9905a7 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - りんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!!!頑張って書いた甲斐があります! (2017年1月5日 10時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殺し屋総悟13 x他2人 | 作者ホームページ:総悟13のホームページ?
作成日時:2016年12月12日 21時