【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

1話【堕天使】 ページ3

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「晋助晋助！」



宇宙を飛び交う艦の一室で、晋助を呼ぶ声。その声の主は紛れもなく私である。
煙管を蒸す彼はまたしょうもないことでも言うのだろう、といった表情を浮かべ視線だけをこちらへ向ける。だが私は真剣であった。



「私ね、地球に行きたいの！」



元気よく発せられた言葉にハァとため息をつく晋助。真面目に言っているのにその態度は何だ。
「真剣なんだぞ、こっちは」と腕を組んでそう言えば「また何か本でも見たのか」と冷たい視線を送ってくる。



「･･････地球はね、沢山の人で溢れてて、」

「見たのか」

「見マシタ」



「見たよ、見たけども！」と私は続ける。「見たけども本気なの」とじっと目を見つめて伝えてみると「影響され過ぎなんだよテメーは」と呆れたように呟かれた。

そんな晋助はかつて地球で戦争をやっていたと聞く。何処からかそんな噂を耳にしたのだ。



「いーなー、私も地球行ってみたいなー」



チラチラと晋助へ視線を送り、わざとらしくアピールをする。するとまたハァとため息をついて。
「地球にはな、悪いヤツらがいっぱいいるぞ」と真顔で言ってきた。この人、少し過保護過ぎやしないだろうか。



「そんなの怖くないし！私なら大丈夫だし！」

「お前なんかすぐやられちまうに決まってんだろ。知ってるか？地球人は共喰いをするんだぞ」

「えっそうなの」



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