【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

10話【総悟13】 ページ12

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「で、ですね!!」


「うおっビクッた」


わざとらしくゴホン、と咳払いしてシロさんを見つめる。
その死んだ目は更に死んでいて、心から面倒だと思っているらしい。

...が、そんな事より私が気になったのは。


「...シロさんも指名手配犯ですか？」


そう、それである。
何故ならば私は先程からずーっと押し入れから誰かの気配を感じていたからだ。

「ンだよいきなり」と首を傾げているシロさんに、「押し入れに...」と押し入れを指差せば、
立ち上がって押し入れを開く。

するとそこにはサーモンピンク色の髪をした女の子が。
その青い目は警戒するように私を見つめていて。


「おぉぉ、女の子！」


「...お前危険ネ｡」


「え？」


眉間に皺を寄せてそう言い放った女の子に疑問が募る。
この子、もしかして私の昔の気配を...


「なーんつって、晋助の厨二病が移っちゃったかなぁ！よろしくね、幼女！」


「誰が幼女アルか！神楽ネ！.....お前やっぱ嫌いヨ｡」


「よう...じゃない、神楽ちゃんに嫌われちゃったようぇーん」


「嘘泣きはやめるヨロシ。それより.....いや、何でもないアル。とりあえず変なことすんなよ。

.....銀ちゃん｡」


そう言ってスパァンと押し入れを閉めた神楽ちゃん。
そして硬直しているシロさんの肩に手を置き、「変なことすんなよ」と言えばシロさんは



「何で俺だァァァァ!!!」



...と、なかなかの音量でシャウトしていた。

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