番外編 勇人さんと宮ちゃん�� ページ30
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ペナントレースが始まって5試合、徐々にシーズンの雰囲気に慣れてきた頃。
ホームラン打ってる人は打ってるし、勝ってる時は勝ってる
でも、そこから５試合勇人さんは1本も打ってなかった。
プロの世界だから打てない時期があるのは当たり前で、私も何回も見てきたから分かる。
開幕から不調であっただろう勇人さん。周りはあまり気にしている様子はなかったけど、やっぱり本人が一番つらい。
わかる。打席に立たなくたって私にもわかる。
余計なお世話かなーっと思いつつも少し話しかけてみた。
『お、お疲れ様です』
坂本「ん、おつかれ」
『……』
坂本「……」
やべぇ、話題がねぇ…。どうしよう、試合お疲れ様でした なんて言ったら煽ってるふうに聞こえるかもだし、変な話題出したら引かれるかもだし…
坂本「俺のこと気にしてるん？」
『え⁉いや、えーと…はい、そう、ですね…』
流石にここまで来たらバレるかと思い、白状しました。
坂本「俺な、野球小1からやってんねん 楽天の田中いるやろ？
田中将大、 俺が小学生のとき同じチームで、しょっちゅう喧嘩してたなー笑
俺、左利きやからスイッチヒッターやっててな。将大とどっちがホームラン打てるか競争とかようやってたわー笑」
勇人さんが笑ってる。久しぶりに見た気がした。
坂本「俺、プロ17年目なのは宮ちゃん、よう知っとるやろ？
だから、不調とかこの17年で散々体験してきたわけ。宮ちゃんが思ってる以上に俺、大丈夫やから。
心配せんでええよ。ごめんな、心配かけて」
そう言って優しく微笑むと、優しく私の頭を撫でてくれた。
今の話を聞いて、彼なら大丈夫だと、私は思った。
そして、７試合目の広島カープ戦。
打ち上げたボールはマツダスタジアムのスタンドへ消えていった。
やっと出た一発、ベンチの雰囲気もすごく良かったのを覚えてる。
坂本「宮ちゃん」
『はい？』
坂本「俺、打てるやろ？だから心配せんでええよ。まだ始まって7試合とかやけどな笑
今月はちょっとアレかもしれんけど、来月から期待しとってな？」
『はい、もちろんです』
その言葉を本当にしちゃうのが勇人さんの凄いところです。
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mezaraito(プロフ) - 早く続きが読みたいです！！ (10月10日 21時) (
レス) id: 2a4d9eea72 (このIDを非表示/違反報告)
Ta.(プロフ) - sさん» 私的にも伊織くんのキャラが好きなので伊織くんはこのキャラ固定でやっていく予定です笑作品を何回も読んでくださるのはとても嬉しいです！！ (10月10日 19時) (レス) id: 5609e88e40 (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて何回も読み直しております！個人的に伊織くんのキャラが好きな人いたらこういう感じなんだろうなという感じでおもしろいです！ (10月10日 8時) (レス) id: 7f2f01d438 (このIDを非表示/違反報告)
ａｍｉ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！これからも更新頑張ってください！伊織くんのキャラ最高です (9月7日 20時) (レス) @page12 id: ad23fd86de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ta. | 作成日時：2023年8月16日 13時
