カメラ好きなだけやのに

22 先輩 ページ24

「ねぇ、センパイ」



聞き慣れた声が懐かしい呼び方で私を呼ぶ

私の事を"センパイ"なんて呼んでた人なんてあいつくらい





『大勢……』


大勢「センパイ、ココ来てから俺に挨拶もなにもしなかったやろ」





どっちが歳上なのか…

2歳上の私に向かってタメ口で話す守護神。

まぁ、確かに球場に来てから大勢とは話してない。






『それが、どうかしたの？』




そう問い詰めてみると、彼は顔を赤くしてこう答えた






大勢「A、話しかけてくれんから、寂しかってん……」


『……！』





もう二十歳すぎた大人なのに私には小さな子供に見えた。

でも目の前にいるのは大勢で、

ツンデレなのは相変わらず。





『じゃあ……構ってあげる』


大勢「…！ほんま？」


『ほんま』





そう言うと、嬉しさを噛み締めたように私に抱きついてきた。





『ちょ、ここは…！』

大勢「少しくらい見られたってええやん」





彼は恥じらいもなく私の肩に顔を埋める。

そんなに、寂しかったのかな。

ごめんね。











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岡本「うぅわ、イチャイチャやん」

高梨「宮部も宮部で甘いよな」

岡本「てか伊織はだれが止めてんの？」

高梨「メンデス｣






メンデス「Stop！」

山崎「Aさん、どこ！！！」

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