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±8 見学リベンジ ページ8

「そういえば、今日放課後空いてる?昨日はテニス見せられなかったし、今日こそ見てほしいなって」

休み時間、Aは杏に昨日の見学のリベンジを申し込まれた。断る理由のないAは申し込みを受け入れた。

「大丈夫だよ」

Aがそう言うと、杏は満面の笑みで決まりねと答えた。

昨日はテニスコートと部室の見学だけで、肝心のテニスを見ることはできなかったのだ。
今日こそ見れると聞いたAは、放課後まで待ち遠しくなった。



放課後になり、杏と一緒にテニスコートへ向かう。
女子テニス部の人たちに挨拶をして見学が始まった。一年生だろうか、A以外にも見学している生徒が何人かいる。

テニスをしている杏を見るのは初めてだ。
いつもの可愛らしさとは打って変わってカッコいい。
Aは杏の凛々しい姿に目を奪われた。

「Aちゃん!」

コートの端のベンチで見学をしていると杏がAを呼び、駆け寄る。

「部長がちょっと打ってみないかって!どう?」
「えっ」

テニスは一年の時の体育の授業で、かじった程度しかやったことがないけど果たして大丈夫だろうか。
見るだけのつもりでいたAは、予想外の展開で驚いた。

「大丈夫よ。今日は昨日と違って一年生も見学に来ているし、一人じゃないわよ」
「わ、わかった。やってみる!」

少しドキドキしながらラケットを握りしめ、コートへ向かう。

「それじゃあ、行くわよ!」
「はい!」

こんな感じだっただろうか。
体育の授業の時の記憶を頼りにラケットを振る。

「うんうん、その調子!Aちゃん上手、いい感じよ」
「えへへ、そうかな?すごい久しぶりだったけど、テニス楽しいね」


「おっ、やってるな」


杏とラリーをしていると、コートの入り口の方から男の人の声がした。

±9 薄暗い教室→←±7 勢ぞろい



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設定タグ:テニスの王子様 , テニプリ , 伊武深司   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:円山 丸 | 作成日時:2019年10月29日 21時

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