お嬢さんとの遭遇の段 ページ24
うーん、良い天気！散歩が捗るなぁ！
リハビリがてら外を歩いていると、みんなが私に声をかけてくれる。ここ最近、私は本当に素敵な仲間に恵まれているなぁとしみじみ思う。
初夏の暑さは我慢できない程ではないけれど、やっぱりそろそろ日陰が恋しい。よし、あの角を曲がったら部屋に帰ろう。
そんなことを思いながら、私は何気なく長屋の角まで歩く。向こうから誰かの話し声がする。これは、六年生たちの声？
「ったく、何がおばけなのかしら。うんざりしちゃうわ！」
「まさか伝子さんに負けるとは……」
「文次郎、いつまでその話し方なんだ？」
角を曲がると、確かに六人いた。中在家先輩、善法寺先輩、立花先輩はすぐに分かる。しかし残りの三人を見て、一瞬呼吸を忘れてしまった。
「あれ、Aちゃん」
「……もそ」
『こ、こんにちは』
何もないかのように話しかけてくださる先輩方。しかし私の目は、小袖に身を包んだ謎の三人に釘付けで、それどころではなかったのだ。
「おう、随分元気になったんだな！ もう外に出て平気なのか？」
声は食満先輩なんだ。声は。けれど…………
真っ赤に塗られ、顔いっぱいに広がる唇。
血がたぎっているように染まった頬。
小袖を着ていても隠せないがっしりとした体。
何か言おうとしたけれど、唇が震えてしまう。
「そうだ！ おいA、俺たちの女装をどう思う？ くの一のお前なら分かるだろ？」
潮江先輩の声がそう言った。
(えっ……これが、女装？)
そう言われてみると、彼らが何を目指してこうなってしまったのか見えてきた。と同時に、噴き出しそうになった。慌てて口元を押さえる。先輩の目の前で笑い転げるのはまずすぎる。
しかし笑いというのは、我慢すればするほど辛くなるのだ。
「どうした？」
立花先輩が不思議そうに声をかけてくるので、私はブンブンと首を振った。
『だいじょうぶ、です』
腹筋と膝が小刻みに震えている。声を上げて笑ってしまいたい。もう息を吐くだけで大笑いしそうで、必死に浅い呼吸をする。
「お、おい、本当に大丈夫か？」
心配そうな顔で寄ってくる潮江先輩。支えようと手を差し出してくる。けれど私の頭は(寄ってくんなwww)って感じ。頼むからその顔で追い討ちをかけないでくれ。
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メロンパン(プロフ) - みんながわい”い”ーー！！！😭 (2022年11月3日 20時) (
レス) @page16 id: c77e52a74c (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: af895ee0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメです！！ これ面白いです！ 続き頑張ってください (2022年4月13日 8時) (レス) @page44 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 愛衣さん» 愛衣さん、いつもコメントありがとうございます！読んで貰えてこその小説ですので、愛衣さんのような方がいてくださって本当に嬉しいです(*^^*)コロナに負けずに頑張りましょうね！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年6月18日 23時) (レス) id: 53993a59b7 (このIDを非表示/違反報告)
愛衣(プロフ) - 長くなって申し訳ございません！！これからもずっと応援しています！大好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 67408eab69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まみむー | 作成日時：2021年6月5日 19時
