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忍者が動くには十分暗くなったところで私はタカ丸さんの所へ戻った。
『どうですか』
「うん、あそこにも赤旗があったよ。あれなら俺たちでも取れそうかな？」
タカ丸さんの指さす先を見て、私はグッジョブと親指を立てた。
『正解です！あれを取ったら一旦合流しましょうか』
私がそういうと、タカ丸さんの顔は嬉しそうに綻んだ。暗くても雰囲気で分かるのよこれが。
林から回り込むように、私たちは旗に近づく。十分狙える位置まで行くと、私はタカ丸さんと目を合わせ、頷いた。
火薬委員会で調合した煙幕。敵の視界を塞ぎ、目と喉がちょっと痛くなる成分を混ぜ込んだオリジナルだ。
「うわぁ、何だ何だ！ くせものか⁉」
「これ、吸うと────」
「目が！ 目がぁぁぁあ！」
どこかで聞いたことのあるセリフに吹き出しそうになりながら、私は布で口を通って木から飛び降りる。タカ丸さんがついてきていることを確認しながら、赤旗がある場所に走っていった。
「何奴！」
煙の中で振られた刀が目の前に迫ってきて、思わず後ろにのけぞるように避ける。タカ丸さんにぶつかりそうになった。
「Aちゃん！」
『タカ丸さんは旗を！』
迷うことなく長刀を構える。タカ丸さんは私を信じてくれた。旗を取りに行く彼を横目に、私は煙の奥から現れた忍を睨みつける。
よりにもよって忍かぁ。運がない。
「何だ、戦場に女か。世も末だな」
『どの時代だって女も戦うんですよ』
そんなこと言っておきながら容赦のない攻撃。煙幕も効かないどころか夜目が鋭いから困ったものだ。
別に相手を倒す必要はない。時間稼ぎができればいい。それを念頭に私は戦うのだけれど────
おかしい。タカ丸さんが戻ってこない。
「連れはどうした？ 戻ってこないようだが」
顔が近づいた忍も気づいているようだ。私は勢いよく押しのけると再び煙幕を使った。次は唐辛子入りだ。
「うわっ」
怯んだ忍をよそに私はタカ丸さんの後を追った。早くこの戦場から出たい。タカ丸さん、一体どこ？
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メロンパン(プロフ) - みんながわい”い”ーー！！！😭 (2022年11月3日 20時) (
レス) @page16 id: c77e52a74c (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: af895ee0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメです！！ これ面白いです！ 続き頑張ってください (2022年4月13日 8時) (レス) @page44 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 愛衣さん» 愛衣さん、いつもコメントありがとうございます！読んで貰えてこその小説ですので、愛衣さんのような方がいてくださって本当に嬉しいです(*^^*)コロナに負けずに頑張りましょうね！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年6月18日 23時) (レス) id: 53993a59b7 (このIDを非表示/違反報告)
愛衣(プロフ) - 長くなって申し訳ございません！！これからもずっと応援しています！大好きです！！！！更新頑張ってください！！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 67408eab69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まみむー | 作成日時：2021年6月5日 19時
