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廊下を走るのは良く無いが、先輩に捕まるのはもっと良くないよね！ 外に出た私はくノ一教室にラストスパートをかける。逃げ切らないと！
「お前、足速くなったな」
『何で横にいるんですか！』
泣きたい気分だ。何でこの人こんなに涼しい顔なの？ 私の全力もこの人にとってはジョギング程度でしか無いらしい。
「お前との鬼ごっこは楽しいな！ 体育委員会に入れば毎日鬼ごっこが出来るぞ！」
『地獄じゃないですかそれ！』
ああ、くノ一教室があまりに遠い。先輩に腕を掴まれて喉からヒュッと音が鳴る。そのまま先輩の急ブレーキに体ごと持っていかれ、気がつけば私の両肩は先輩の手の中にあった。
「AA！」
名前を呼び、七松先輩は顔をグッと近づけて来た。あまりの迫力に顔が強張るのを感じた。春の昼間にも関わらず、まるで全身の血が凍っているかのように寒い。震えが止まらず、息が詰まって声が出なくなった。
「体育委員会は花形だ。お前ならもっと強くなれる。体育委員会に来れば、その強さを存分に発揮できるぞ」
どこぞの組分け帽子だ！ と叫びたいような物言いだ。しかしこの時の私にはそんなつっこみをする余裕はない。
『わ、わたし………』
唇まで言うことを聞かない。目の縁まで押し寄せていた涙が、恐ろしさにギュッと目を閉じた瞬間に溢れてしまった。
「あ、泣いた」
七松先輩の間の抜けた声。
「何やってるんですか、七松小平太先輩！」
聞き覚えのある声もした。先輩の手が離れた途端に力が抜けて、私は地面に座り込んだ。震える手で何とか涙を止めようと目元を押さえるが、次から次へと流れ出てしまう。本当に情けない、四年生にもなってこんなに泣いてしまうなんて。
「大丈夫？」
優しく背中に触れられるも、もう疲れ切ってしまって何も感じなかった。涙を頬にへばりつかせながら、私は顔を上げた。ぼやけた視界の向こうに、久々知先輩の顔が見えた。
『久々知、先輩…………』
この前の委員会のこと、謝らないと。先輩の親切にも関わらず目の前で倒れてしまったのだから。そう思いはしたが、先輩が来てくれた安心感と申し訳なさでどうしても涙が止まらない。
「いくら七松先輩でも女の子を泣かせるなんて！ やりすぎですよ」
先輩に勇敢にも立ち向かっているのは竹谷先輩だ。大丈夫かな、七松先輩に殺されちゃわないかな。
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砂糖水 - (_;´꒳`;):_同じくぅぅぅぅ (2023年3月21日 21時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 天女じゃない所は良き、ですがオリキャラとモブは無理だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(((泣 (2023年3月4日 17時) (レス) @page12 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 初心者Ｍさん» 自分では仲のいい忍術学園しか想像出来ず、こうなりました笑 鼻血が出てますよ□ヾ(･∀･`o)ﾌｷﾌｷ読んでくださってありがとうございます！ (2021年3月17日 21時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)
初心者Ｍ - 天女ものではない所が、好きです。(鼻血) (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん、ありがとうごさいます！誰にも読んでもらえないと思っていたので凄く嬉しいです！ (2021年3月17日 14時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まみむー | 作成日時：2021年3月16日 12時
