優秀なくのたま劣等生！其の一

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「言っておくが、体育委員会委員長は七松小平太先輩だぞ。大丈夫か？」

　なるほど、そう言うことか。ならば。

『無理です』

　先輩には非常に失礼なのですが、私は以前、あの人に凄いトラウマを植え付けられました。今でも思い出すだけで泣きそうになります。私がもっと忍たま校舎に近づけなくなった理由その一なのであります。

「そのことだ。今日は裏々々々山までマラソンだ。私が先輩を連れて先に行っておくから、お前は見つからなかったとか何とか言って来ないようにしなさい。先生方も納得する筈だ」

　何と、滝夜叉丸はそのために来てくれたのでした。あの先輩がちゃんと置いていってくれるかはともかく、怒ってごめんね。でもさっきの不意打ちは許さない。

『ありがとう、そうさせていただきます…………』

　そんなとこまで行ったら問答無用でお陀仏だしね。命も惜しいので。

「何があったのかは知らないが…………会計委員会にも来るのか？」

　三木エ門がちらっと私を見る。私は頷いた。

『全部行こうとは思ってた。勿論行くよ』

「そうか」

先程厳しい委員会事情を説明したからか、私の答えを聞いて安心したようだ。時間も押しているので私は食事を再開する。隣に喜八郎が座ってるけど、気にしない気にしない。限界まで離れてるし。遊ばれたのだって気にしていないよ。別に私は狐じゃないから共食いもしていない。本当に気にしてない。

「ごちそうさま」

　さっさと食べ終える。この場にいたくなくて無言でお皿を返しに行く。三木エ門、ごめんね。もう少しゆっくり食べてていいからね。

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