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# サバナクロー寮 ページ3

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《 汝の名前を告げよ 》




「 ……A・ドーベル 」




《 汝の魂の形は……サバナクロー寮! 》









サバナクロー…、出来ることならスカラビアが良かったけど、獣人だから仕方ないか。




そう自分に言い聞かせる。




……自分の耳が垂れているのが手に取るように分かる。うーん、案外ショックなもんだな。




僕は今日、ご主人様が通うナイトレイブンカレッジにめでたく入学した。




もちろん、入学した動機はご主人様の護衛。




ご主人様のお父様にもジャミルだけじゃ不安だからお前も行ってこいと言われた。…うん、頑張ろう。









「 ふぁ〜…かったりぃ……サバナクロー寮、こっちだ。俺についてこい。 」









そう声を一年生にかけたのは…耳と尻尾を見る限りライオン…?の翡翠色の瞳をした先輩と思われる人。




んん…この人がこの寮のボスみたいだね。まあ、関わる機会もないだろうし、逆らわないようにしておこう。




…って、あ……




特にすることもなく視線を泳がせていると、目に入るご主人様の姿。




ふふ、元気そうで良かった。




名前を言ったとはいえ、これだけの人数がいれば僕に気付かなくてもなんら疑問はない。




…そもそも、あんまり人が多い所でバレるときっとご主人様は大声で話しかけるだろうし。




そうして、ふふふ、とご主人様を見て頬を緩ませてると、急に響く大きな声。









「 ーー、それならその席、オレに譲るんだゾ!! 」









…ん?話を聞いてなかったからなんでここに狸がいるのか分からない。しかも譲るってなに……?




って、ウワ。炎を吹き出した………




やめて欲しいな。ご主人様に当たったらどうす…








「 うわあ!!ケツに炎が着いたあああ!!!誰か消してくれぇ!!! 」









…………




無言で炎が消せる程度の風魔法をご主人様の近くで起こす。…あの狸、僕に噛み殺されたいのかな?









「 お?なんか消えた!!!誰か分かんねぇけどありがとうな!!! 」








さて…あの狸、どうしてやろうか………









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# その牙は本物?→←# 俺の大事な番犬



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れたら - 続きはありますか、?あったらぜひ読みたいです!更新待ってます (2022年3月31日 18時) (レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千紗 | 作成日時:2020年5月13日 15時

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