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# 影の気配と処理 ページ19

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「 ん〜〜!やっぱりジャミルの飯はうめぇな!! 」




「 ほら、カリム。ついてる。 」




「 ん?ああ、ありがとうな! 」









一見すると、夫婦のような会話をしているけど、この二人は従者と主の関係…だ。……たぶん。




……まあ、ご主人様とジャミルがどんな関係にあろうとも、ご主人様が幸せなら僕は口出ししないよ。




そんな二人を見ながら、自分用の昼食を取る。




ご主人様にはジャミルの弁当を勧められたけど、ジャミルはいつも忙しそうだしな…と思い遠慮した。




……そもそも、こいつ(ジャミル)は腹の底で何を抱えているか、察するにあまりある。









「 A、ちゃんと食べてるか??俺のやろうか?? 」




「 大丈夫だよ、ご主人様。ジャミルがわざわざ作ってくれたんだから全部食べてあげてよ 」




「 いや、オレがカリムの飯を作るのはあたりま… 」




「 それもそうだな!!ジャミルありがとう!!! 」




「 ……はぁ。 」









今日も平和そうで良いなぁ。




そんな事を思いながら、ご飯の詰め込みすぎで膨らんだ頬をしているご主人様を見る。…ふふ、かーわい。




………突如、向こう(・・・)でもはや日常と化していた特定の気配を感じる。




チッ…こんなところにまで来るのか。




………ご主人様の命を狙う、屑がな。









「 ん?A、どうした…? 」




「 あれぇ?もう食べ終わったのか?? 」









急に立ち上がった僕を不思議に思ったのか、声を掛けてくるジャミルとご主人様。




ジャミルは未だに屑共の気配を感じ取れていないよう。




ふふ、それでご主人様の従者?…ナメてんのか?




ん゛ん゛ッ、…いやいや、ジャミルが対応出来なかった時のために僕が派遣されたんだし。心を広く持て、僕。




……ここからは、仕事だ。抜かりなく、万全に、何事もなく終わらせる。









「 少し用事があったの思い出して。すぐ戻ってくるから、席譲らないどいて…ね? 」




「 そうなのか?分かった!すぐ戻ってこいよ〜! 」




「 勿論だよ、僕のご主人様 」









最短で終わらせる。…まずは、気配を感じた辺りを目を凝らして見る。…二人か。そして周りには人がいない、と。




不自然に思われない程度に屑共に近付き…









「 …『 フローズン・スター(凍りついた星) 』 」









消える屑共。……どうかな。僕のブラックホールの中は。









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れたら - 続きはありますか、?あったらぜひ読みたいです!更新待ってます (2022年3月31日 18時) (レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千紗 | 作成日時:2020年5月13日 15時

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