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あたしは狼狽えながら「昨夜は色々あったんだよ」と反応したが。「ふーん？」と、疑わしげな声が返ってくるだけだった。
「昨夜、待ってたのに」
「それは……。ごめん」
「いーよ。移動にハイキングに自主学習で色々疲れてただろうしさ。今かけてくれただけで嬉しいよ。そんで、そっちはもう消灯なわけ？」
「いや、今なんか……。みんな燃えてる」
「あー、キャンプファイヤーか。自分も二年の時やったなぁ〜。そこで急激にカップルが増えだしてさ。次の日の帰りのバスでいちゃついてんだよ。まぁそいつら全員今別れてるけどな」
「笑いながら言うなよ……」
確かに盛り上がっている連中を見れば、結構良い雰囲気そうな奴らも居る……ような気がする。餅を焼こうとして怒られているバカが目に入ってきて邪魔だが。と、思っていたら万丈だった。宝生と季実子に羽交い締めにされて止められている。思わず笑っていると、貴利矢が「何笑ってんの」と問いかけてきた。
「いや、万丈がキャンプファイヤーで餅焼こうとして、宝生と季実子に滅茶苦茶止められててな」
「何やってんだよクラス長連中は……。でも、よかったじゃん」
「は？何がだよ」
「西城さんと仲良くなったんだろ？」
「なんでンな事が分かんだよ」
「名前で呼んでるから」
……言われてみれば、今季実子と言った気がする。別にバレたくなかったわけではないが、まんまと見抜かれたのは悔しい。 あたしがムッとしつつ「そーだよ」と返すと、貴利矢はなんとも楽しげに笑っていた。
「そっちはなんか無かったのかよ」
「んー、生徒会の事が結構忙しくてあんまり……。まぁ、友達が西城さんに会えなくて死んでるぐらいしか変わった事はないかな」
「そうか……」
貴利矢は、特に変わり無いか……。別に嫌なわけじゃあないが、なんとなく引っかかる。別に嫌じゃないが。取り敢えず話すこともない為暫し黙り込んでいると、貴利矢が優しい声色で言う。
「自分もだけどさ」
「は？」
「そいつみたいに、自分も零子に早く帰ってきてほしいって思ってる」
何故だか、意に反して口角が上がっていってしまう。なんだ。なんなんだこのむず痒い感情は。それが恥ずかしくて、隠したくて。「……な、なんだよ。月曜日にはまた普段通りだろ」なんて、一際低い声で奴を突っぱねた。この返しはまずかっただろうか。心配したが、奴はいつものようにあたしを揶揄う。
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
