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さっきといい今といい、何故質問を質問で返すのか。まぁでも、聞きたくなるのも無理は無いか。ここは男子部屋の階だし、女子生徒が来ていいところではない。それに、先生の部屋から出てきたともなれば勘繰りたくなるのも頷ける。更に永夢君はわたしが先生の事を好きなのを知っている訳だし、何かあったと踏んでいるのだろう。わたしに残された道は、彼の質問に答える以外無いようだ。
「石動先生に攻撃をしかけてきたの」
「告白でもした？」
「告白はいつもしてる。もっと凄いことしてきたの」
「色仕掛けとか？」
「さぁ、どうでしょう」
「じゃあ次は僕が凄い攻撃してもいい？」
「なんでそうなるのよ……」
「季実子ちゃんの攻撃が終わったなら、次は僕の攻撃でしょ？三回の裏、バッターは僕」
「わたし達の戦いって野球だったの？」
思わずクスリと笑ってしまう。彼はわたしが笑ったのを見て気を良くしたのか、わたしの腕を掴むとそのままグイと引っ張った。
「一緒にみんなのとこに戻ろう」
「それが攻撃なの？」
「打率一割の僕にはバントが精一杯なんだよね……」
「っていうかほんとになんで野球なの」
そうツッコミながらも、わたしは大人しく永夢君に手を引かれグラウンドへと歩いて行く。手を繋いで来たものだから、わたしと永夢君は周りの子(主に大森さんと梶さん)に冷やかされ、結果的には永夢君の勝ちのようなものだ。うーむ、なんだか外堀を埋められているような気がしてきた。でもまぁ、永夢君の打率をちょっと上げてあげたということにして、わたしはわたしで同級生達との交流を楽しむことにしよう。零子ちゃんの姿が見えないのは気にしないことにして。
─────
ふと上を見上げると、季実子と先生が並んでこちらを見下ろしているのが分かった。恋愛的な面がどうかは置いておいても、仲のいい教師と生徒であることは間違い無い。宝生の奴、今のあの二人を見たらどう思うだろうか。正直、あたしには他人の恋路を気にしている暇など無いのだが。昨夜は貴利矢に電話をかける間もなく寝てしまった。今夜ぐらいはかけてやらないと。というか、今かけようか。パーカーのポケットから携帯電話を取り出し、耳にあてる。三コール目で出た貴利矢の声は、少し上機嫌に聞こえた。
「やっとかけてきたか〜。昨夜、忘れてたっしょ？」
ぎくり。最初から貴利矢を欺けるとは思ってはいなかったが、本当に見抜いていたとは。
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
