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「あたしは特に居ねぇけど、まぁ強いて言うなら宝生かな……。結構気ィ合うし。で、お前は誰呼ぶんだよ？」
「……じゃあ季実子で」
「じゃあってなんだよじゃあって」
「うるせぇ！後、季実子にしたのは宝生の為だからな。またハイキングの時のような気色悪い勘違いすんじゃねぇぞ！」
「分かってるって。まぁ兎に角早く誘いに行こうぜ。早くしねぇと二人とも帰っちまうぞ」
未だ不機嫌らしい万丈を引き連れA組へ向かう。季実子はまだ居るだろうが(どうせ物理準備室だ)宝生がまだ居るかどうかは不明である。駆け足気味にA組の教室に駆け込めば、其処にはまだ宝生が居るようで。あたしは万丈を押しやり宝生を誘わせることにした。あたしが誘うと女子から反感を買うからだ。万丈が大声で「宝生！」と呼び掛ければ、それに気づいた奴は、リュックサックを右肩から下げてこちらへ駆け寄ってきた。
「宝生、今日この後用事あんの？」
「え、僕？特に何も無いけど、どうしたの万丈く……。わっ、音無さんも？」
「あんま大声であたしの名前呼ぶなよ……。女子に殺される」
「あっ、ごめんごめん……。それで、どうしたの？」
「何も無いんだったら遊びに行こうぜって、万丈が」
あたしがそう告げると、宝生は半笑いで「本当に？」と首を曲げた。そして意味有りげに万丈を見遣り「ちゃんと言ったの？」と奴に問いかけると、万丈は「うるせぇ」と、一蹴する。二人のやり取りの意味は全く分からなかったが「で、どうすんだよ？」と聞くと、宝生は微笑んで頷いた。
「いいよ。三人で行くの？」
「いや、季実子も誘おうかと思ってて」
あたしがそう言った瞬間、奴は食い付いてきた。
「ほんとに！？もう誘ったの？」
「いや、まだだけど」
「でも季実子ちゃん、ホームルームが終わった後一目散に帰っちゃったよ。まぁ、いつものことだから驚きはしないけど」
「あたしは居場所知ってっから……。お前らは先に駅で待ってろ」
「えっ、そうなの？何処？」
「……秘密」
人差し指を軽く唇に押し当て、踵を返す。どうせ物理準備室だろう。二人に駅で待っておくよう指示し、あたしは教科準備室が建ち並ぶ二階の東へと駆けた。
物理準備室の前で立ち止まり、一応ノックする。すると中から何やら物をひっくり返すような音が聞こえてきて、あたしは思わず眉を顰めた。慌てて季実子が隠れたとか、そんな感じだろうか。数秒置いて開いた扉の隙間から、石動先生が顔を出す。
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
