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焦ったように皆の顔を覗き込み始める。そこで最初に反応したのは、戦兎だった。
「や……。やっっったな……！！」
心の底から喜びを噛みしめるような声に、マカロンズの三人は嬉しそうに顔を見合わせる。零子も驚いているようだったが、その表情から喜びは隠しきれない。
「えへへ、デビュー記念コンサートをするらしいんですけど。今までより大きなステージに出られるみたいで、CD販促の為の大手レコードショップでのお披露目コンサートもありますし……。いやぁ、忙しくなっちゃいますねぇ」
参ったように言うが、季実子ちゃんの顔はニヤけている。そんな彼女に、零子が慌てて質問を投げかけた。
「でもよぉ、そんなに忙しいと学校とか来れなくなっちまうんじゃねーのか？」
「大丈夫デス！うちの事務所は学業優先ナンで、最低限の休みで活動デキるよう、細坪サンが調整してくれマシた！」
ジェイミーちゃんが季実子ちゃんの代わりに説明してくれる。恐らく細坪さんとかいうのが、プロデューサーとかマネージャーとかそういう人なんだろう。芸能界の闇、等と言われるご時世でなんてホワイトなんだ。と、感心している間に話はどんどん進んでいく。
「ただ、流石に悠長にイベント事やクラス長の仕事で遅くまで残ったりっていうのは無理かもしれないなぁ。その分事務所に居られるから、家に帰る時間が遅くなるのはいいんだけど。先生とあんまり絡めないから……」
「それはお前にとって由々しき問題だな」
ニヤリと意地悪に笑み、そう言う零子を季実子ちゃんは頬を膨らませジトリと睨みつける。彼女にとっては本当に由々しき事態なのだろう。彼女にとっての最大の癒やしがあの物理準備室での時間なんだろうから。
喜びも束の間、愛花ちゃんが「あっ！」と声を上げると、三人は思い出したように勢い良く立ち上がった。
「そろそろ戻らないと……。トレーナーにどやされちゃう！」
「プロデューサーは優しいんですけど、トレーナーは滅茶苦茶厳しいんですよ。ほら、行こうジェイミー！」
「う、ウン……！」
ドタバタとしながらも三人はそれぞれ代金をテーブルに置き、楽しげにカフェを去って行った。メジャーデビューねぇ……。とんとん拍子に上手く行けばいいけど。まぁ、自分がとやかく心配することじゃないか。
→【六月一日】
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
