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すると、わたし達に続いて改札を通った九条先輩が戦兎先輩の方を振り返り言った。
「自分も行っちゃおうかなー。戦兎はどうせ事務所まで季実子ちゃん送ってくんだろ？そしたらそのまま街ぶらつこうぜ」
「別にいいけど。音無さんは？」
「あたしは流石に疲れたから早く帰って寝る」
「えー！いいじゃん行こうぜ零子〜！そうだ、最近あの辺に出来たらしいカフェだけでも行こ！な？」
駅までの道を行った時と同様、零子ちゃんの肩に手を回したままホームへの階段を上がっていく九条先輩。いいなぁ、本人達は色々あって隠しているみたいだけれど、生徒同士だからこんなにベタベタしたって誰も気に留めない。何も問題無いし、誰かに咎められることもないわけで。それがどうだろう、わたしと先生だったらきっと……。
「季実子？」
そこまで考えたところで、戦兎先輩がわたしの顔を覗き込んだ。突然近づいてきた彼の顔に驚き後ずさろうとしたが、まずい。ここが階段なのを忘れていた。足を踏み外し、バランスを崩したわたしは当然後ろ──つまり階段から真っ逆さまに落ちる。筈だったのだが。
「あっぶな……！」
戦兎先輩がとっさに腕を掴み、引っ張りあげてくれたことで、わたしは大事を免れた。
「しっかり寝て意識はハッキリしてるんじゃなかったっけ？」
「ご、ごめんなさい……。ちょっとセンチメンタルな気分に浸ってました」
「別にいいけど、階段でセンチメンタルな気分に浸るのはやめて」
「肝に銘じます」
戦兎先輩が安心したように笑う。駄目だなぁ、先輩は先に卒業しちゃうんだし、わたしもそろそろしっかりしないと。好意に甘えているわけにもいかないし。しっかりと足を踏みしめ、最後の段を登りきると。先にホームに着いていた零子ちゃんと貴利矢先輩が、先程のわたしと先輩を見ていたのか「危ないなぁ」と、二人揃ってわたしの頭をポンと小突いた。二人にまで心配をかけてしまったみたいで、なんだか悪いな。
「零子、カフェ行くってさ」
「殆ど無理矢理だったけどな……」
「まぁいいじゃん。音無さんと九条の話も聞きたいな」
「お、のろけるぜ〜？」
「え〜、わたしも聞きたかったなぁ」
「聞くな。あたしは話さねぇぞ」
「レッスンの休憩とかで抜けてこれないの？」
そうだ、その手があったか。レッスンの前に何かプロデューサーから話があるとは聞いていたが、そんなに時間はかからないだろうし、レッスンまでの時間が恐らく空くはず。
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
