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あたし達は大人しく布団に入ることを余儀なくされた。が、興奮醒めやらぬあたし達がそう簡単に眠れる筈もなく、いい所で中断していた好きな人の話が再開される。
「ウチは、三年の花家って先輩が好きなんだよね」
先手を切ったのは梶だった。
「花家？誰だそれ」
「知らないの？零子ちゃん。三年C組のクラス長だから見たことあるとは思うんだけど……」
「まだクラス長会議一回しかやってねぇし。それで他の学年のクラス長まで覚えてらんねぇよ」
「それでそれで、梶さんはなんで花家先輩の事好きになったの？」
明日那が前のめり気味に梶に問い詰める。梶は照れたようにヘヘッと笑い、仰向けになると。布団で顔を半分隠しながらぽつぽつと答え始めた。
「去年さ、入学したての頃。実はアタシ高校デビューしたクチでさ。結構やんちゃしてたんだ。そんで、他のグループの女子に体育館裏呼び出されて、ちょっとモメてたんだよ。そこで大森が助けに来てくれてさ。でも、アタシも大森も超弱ぇーの！あっちは六人組だし、全然敵わなくって。そしたら花家先輩が物陰から出てきて。アタシ達のこと助けてくれたんだ」
「へぇ、あの先輩。ただの不良かと思ってたけど、硬派なタイプだったのね……」
あの先輩、と言われても分からないから同調はできないが。まぁ、それで好きになるのは分からなくもない。少女マンガみたいな展開でむず痒い感覚はあるが。
「ちなみに大森は猿渡会長っしょ」
「ん、そーだよ」
あっけらかんと白状する大森に、一同口をぽかんと開く。
「へ、へぇ……。そうなんだ！なんで好きなの？」
戸惑うままにそう問う明日那に、大森はふふんと笑いながら「まぁ、言ってもいいけど、あんま面白い話じゃないよ」と言って起き上がり胡座をかいた。
「まず、顔がいいし。後、頭も良くて運動神経も良くて。何より一番いいとこは、ウチみたいな奴にもすっげー優しいってとこかな」
「確かに、猿渡会長は分け隔てなく接してくれるからね。情に厚くていい子な大森さんには凄くお似合いだと思うよ！」
「あー、そういえば明日那は生徒会だから、結構絡みあんのか」
納得したらしい明日那。あたしもクラス長会議の時の猿渡会長を思い浮かべながら、納得し頷く。だが、その中で一人。難しい顔をしたまま唸る人間がいた。季実子である。
「わたしは、やめておいたほうがいいと思うな……。大森さんがいい人だからこそ、夢を壊してほしくない……」
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サインバルタ(プロフ) - 雪華さん» ちょっと存じ上げませんね… (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - トランスフォーマープライムは知っています？ (2020年7月22日 16時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サインバルタ(プロフ) - 横峯俊さん» わ〜（泣）ありがとうございます…！生憎只今一旦全て消して書き直ししているところですが、もっと良いものを書けるよう頑張りますので今後ともよろしくおねがいします…！惣一貴利矢さん推し見つけられて滅茶苦茶嬉しいです…！ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 4afdb47c62 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！惣一さんも貴利矢先生も小説が少ないので、毎回楽しみにしています！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: e7388357bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サインバルタ | 作成日時：2018年12月21日 5時
