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「しかしアレだな。お前、それ他の誰かに会う前に外した方がいいぞ」
正直言うと、他の奴にこの姿を見せたくないというのが本音だったのだが。
「ああ、そうだな。というより、もう外す」
彼女は俺の言葉に促されるように、すぐにうさみみバンドへと手をかけた。
「あ、いや、まだ」
俺がそう制止するも、彼女の手にはもう外されたうさみみバンドが握られている。
「ん？」
「い、いや……なんでも」
外すのは、もう少し後でも良かったのだが。
名残惜しさを感じつつ、俺は話を逸らすように元来た道へと歩く。
「ダンジョーを呼んでくる」
「あぁ」
どこか、生ぬるい空気が俺とAの間に流れ始めたような気がした。
あとがき
ここまで読んでくださりありがとうございます。
多分またすぐに手直ししそうな気がします。
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作者名：うれい | 作成日時：2017年12月28日 5時
