第4話 ページ4
大した店ではないと言ったくせに、向かう店は大した店のようだ。
馬車が停まったのは高級そうな店が立ち並ぶエリアだった。
「ここって高級店エリアじゃ…」
「よく知っているな」
「今は亡きリチャード様に連れてこられたことがある程度にしか土地勘はないけど」
「勝手に殺すな」
エルヴィンが笑った。
自然に声を出して笑ったエルヴィンに懐かしさを感じて、Aは素直に嬉しかった。
しばらく街中を歩いて行くと、開けた場所に出た。
そこにはハンジがいて、Aを見つけると驚いた顔をした。
「え！連れてきたの？」
「ああ。元々Aを連れてくる予定で予約した」
2人の会話の意味も分からないままメンツを見ると、リヴァイとペトラとミケがいた。
全員ほどほどにドレスアップしている。
「おい」
エルヴィンがハンジと何やら話を始めたのでぼんやりしていると、リヴァイが近づいてきた。
「お前、エルヴィンに呼ばれてきたのか？」
「え、ええ。呼ばれたというか、ついでというか、成り行きというか」
「…なるほどな」
リヴァイはAの姿を上から下まで見つめた。
「じゃなきゃそんな格好で来ねえか」
「いやいや、むしろこんな物までつけっぱなしですよ」
小声でそう言ったAはパンツの裾を捲って、ガチガチのプロテクターを見せた。
「言っときますけどめちゃくちゃ歩きにくいですからね。ハンジとかだし、つけっぱなしで良いかと思ってましたから」
それがリヴァイの変なツボに入ったようで思わず吹き出す。
「お、お前…くく…それ」
「笑いすぎでしょう！というか、どうするべきですか、私。帰った方が「A」
リヴァイとAが声の方を見ると、エルヴィンが近づいてくるのが見えた。
「ハンジとドレスを買ってきなさい」
そう言ってお金を渡される。
「俺…私はそれでいいと思うのだが、ハンジがうるさくてな。1時間ほどで戻ってくれ」
言われてチラッとリヴァイを見ると、まだ笑いそうな顔をしていて「当然だな」と言われた。
ハンジに連れられて歩き出した背後で、リヴァイがペトラにお茶に誘われていた。
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ララ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。色んなエルヴィンを書いてみようと毎回試行錯誤していますが、楽しんでいただけたなら幸いです！今後も様々なエルヴィンを取り揃えていきますので(笑)、良かったらまた読んでやってください。 (2021年10月2日 2時) (
レス) id: fde67403b5 (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - ララさんの作品を読ませていただいたのはこちらで2作目ですが、こちらもまたドンピシャすぎました！！私の好きが詰まってました。とても幸せです。素敵なお話、ほんとにありがとうございました。 (2021年10月1日 20時) (レス) id: 237578d476 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - んぴぴさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたならとても嬉しいです。 (2021年1月16日 19時) (レス) id: 4ef94921e2 (このIDを非表示/違反報告)
んぴぴ(プロフ) - 大好きです！とても素敵な作品ありがとうございました（ ; ; ） (2021年1月12日 16時) (レス) id: d315a68a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ | 作成日時：2020年12月19日 1時
