第81話 やや閲覧注意 ページ34
「と、いう事はあったわ」
Aはリヴァイにエルヴィンの辞表の話をした。
流石に実家でイタシタ事は言わなかったが。
「…お前、よくそれを俺に話したな。しかも今」
リヴァイは寝ころんでいたが、枕に肘をついてAを見る。
一緒に食事に行って、今はリヴァイの部屋のベッドの中。
情事を終えた後に何の気ない会話をしていたしていたのだが…。
「リヴァイが聞いてきたから答えただけなのに」
AはAで怪訝そうに言う。
なにせリヴァイが「最近エルヴィンとはどうなんだ？」と聞いてきたのだ。
「それにしてももうちょっと誤魔化すとかだな」
「嘘をついてほしくて聞いたの？」
「そういう訳でもねえ」
リヴァイの気持ちはAも流石に分かる。
詰め所で一見楽しげに話をしていたのをオルオ達に目撃され、満身創痍で壁外から戻ったと思えば内密にAの実家に匿ったのだ。
しかもリヴァイに言わせれば、「転院してきて以来、腕が無くなったくせにエルヴィンがやけに機嫌がいい」らしい。
気になって仕方がないのだろう。
「まぁいい」
話を遮るようにそう言うと、リヴァイが覆いかぶさってきた。
Aは何も言わずにその背中に腕を回す。
もうすっかり馴染んだリヴァイの前戯に、Aは身をよじらせた。
リヴァイの手つきは案外乱暴だ。
別に痛いという訳でもないし優しくない訳ではないが。
一方エルヴィンの手つきは繊細だ。
昨晩もそうだった。
久しぶりのエルヴィンの前戯はどこか懐かしくて、身震いした。
リヴァイのモノが侵入してくる。
(リヴァイとこういう事しながら考えるのは良くないかもしれないけど)
リヴァイの律動に身を委ねる。
(エルヴィンと昨日、あのまましておけば良かった)
リヴァイの手が胸の膨らみを撫でた。
(気が乗れば誰とでもやれるのに、なんであの時…)
リヴァイが優しく濃厚に口付けてくる。
それに応えると、一層強く腰を打ちつけてきた。
(エルヴィン…)
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作者名：ララ | 作成日時：2021年5月7日 20時
