マルコとナンパ(リクエスト) ページ38
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照れたように笑うAにみんな目尻口角垂らしてにへへと笑う。
敵船が近ずけば血の気を多くして戦うお兄ちゃんたちも。みんなAの言葉と様子でメロリンしている。
隊長たちも、4番隊隊長、12番隊隊長、16番隊隊長、ましては1番隊隊長なんて呼べないくらい緩みきっている。
それほどこの船にとってAの存在はでかい。
マ｢…話を戻すよい。A、そんなでかい靴履いてちゃ転けるだろ？自分の靴を履けよい｣
『…だって』
マ｢…よい？｣
みるみるうちにAの目に涙がたまる。
『だって…おくつはいたら、まるこ、おそといっちゃう…』
マルコと離れたくないがために、マルコの靴をはいているという。
裸足じゃ外には行けないだろうと考えたAの作戦だった。
『…A、まることいっしょが、いい』
とうとう本格的に泣き出したAはマルコに抱っこされたまま、マルコを見つめながら静かにひたすら涙をこぼす。
マ(…綺麗な涙だねい)
本人には悪いが、自分を思って流れる涙はそう悪くはない。
ハ｢なに、イゾウはわかってたの？｣
はぁ、可愛すぎ…。と言いながらイゾウに聞くハルタ。
サ｢ばっか。その質問は野暮だぜ？なんてったっていつもAに悪知恵を仕込むのはイゾウだrｯｯｯテェ！！｣
イ｢俺がいつ何処でどんな悪知恵を教えているか聞きたいものだサッチ。…今回は何も仕込んでないさ｣
サッチのこめかみをグリグリとしながら言うイゾウ。
ハ｢じゃあAがマルコをここに引き止めるための理由を考えたってわけね｣
英才教育なのかそうじゃないのか、わからないね。なんて言うハルタ。
マ｢…A…。｣
『ぐすっ……んぅ…？』
マ｢…明日、デートに行くかい？｣
『で、ーと？』
マ｢そ、デートだ。俺もAもお洒落な格好して、ショッピングして、美味しい物食べて、最後にはとっておきの場所に行くプランなんてどうだい？｣
『っ…！まること、いっしょ？』
マ｢俺以外の男を呼ぶのかよい？そりゃあ嫉妬しちまうねぃ｣
くつくつと意地悪そうに笑うマルコを今は怒る気も起こらないくらいAは気持ちが追いついていない。
マ｢明日は好きな奴とデートだからねぃ。今日も下見をしに行きたいのだが許してくれねぇか？｣
『……んふふ、いーよ？』
マ｢男冥利につきるよい。それじゃあ返してくれるかい｣
と言って、靴を返してもらうマルコ。
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
