マルコとナンパ(リクエスト) ページ34
.
マ｢……ハァ｣
｢まぁため息なんて酷いわ。こんな美女とお酒が飲めるなんてめったにないことよ？｣
ひとつも口を付けていない酒の入ったグラスの氷がカランとまたひとつ溶けた。
マ｢さっきも言ったろ。俺は帰らなくちゃならねぇんだよい｣
情報収集の際にひとりの女に捕まった。
どうやら何か情報を持っているようだ。
｢あたしの知ってる情報と、あなたの時間を交換してちょうだい｣
そして適当にbarの店に入ったが全く情報が掴めない。
マ｢本当に情報はあんのかよい。おちょくってるだけじゃねぇか？｣
段々とイラついた俺は女に詰め寄る。
だが女も肝が座ったやつで怯むことはなかった。
マ｢…マスター、釣りはいらねぇよい｣
お互い見つめ合う時間が少し過ぎたあと、俺は店を出ようとした。
｢なによ、ケチんぼ。……情報はあるのよ。だからまた明日会いましょう｣
ね？と言ってスっと距離が縮まったと思えば、唇が重なった。
｢ふふ、また明日｣
マ｢ちょ、おい！！｣
｢明日は私が払うわ｣なんて言って手をヒラヒラとさせながら帰る女。
ﾏｽﾀｰ｢随分と男前になってますよ、お兄さん｣
マ｢っ！｣
やや意味ありげに俺の口元を見ながら言うマスター。
ぐいっと袖で拭えば赤いリップが引き伸ばされたようにうつる。
マ｢…世話になったよい｣
ポツリと呟いてAが待つモビーへと帰る。
時間は0時をまわっていた。
.
マルコとナンパ(リクエスト)→←マルコとナンパ(リクエスト)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
