マルコとナンパ(リクエスト) ページ33
.※今更ですが、｢く｣｢くぅ｣は｢行く｣みたいな感じです
｢こ｣｢こぉ｣は｢抱っこ｣です
『…めーの…？』
｢うっ…ごめんなぁぁぁA！！｣
_
『いっしょ、く…？』
｢すみませんっっお、俺には出来ません！！！｣
_
『こぉ、…』
｢………………(涙)｣
マ｢こーら。お兄ちゃんを困らすんじゃねぇよい｣
ここは良いから行ってこい。とまだ涙をポロポロと流す船員に声をかける。
『まるこ…Aも くぅ…』
まるまるをぎゅっと抱きしめ、一丁前にリュックを背負い、帽子までも被って足元でお願いするA。
何をここまでお願いするかと言うと、街への出かけに着いてきたいという何とも可愛いお願いだ。
食料や武器の調達、そして船員の娯楽のために傘下である街に来た。
マ｢んぐっ…だがなぁ…Aはまだあぶねぇよい｣
一瞬、｢よし、一緒に行くよい｣と言いそうになったがグッと堪える。
『んぅ…まるこも、いっちゃうの？』
マ｢まぁ…俺はいろいろ用事があるからねぃ｣
ここへ海賊の襲来はあったか、トラブルはないか、違法な取引がないか、と確認することが多く、初日は船に残れそうにない。
『…まることいっしょがよかったな…』
聞き分けが良く、いい子なAはあまり我儘を言わない。
言っても、すぐに身を引き我慢をする。
今も、絶対に無理だとわかった瞬間、駄々を捏ねることなく、ぽろりと涙を落として我慢するのだ。
マ｢泣くなよい。ほら、おいで｣
Aの前にしゃがみ、手を広げれば、トタッと1歩踏み出してこちらへ来る。
マ｢夜には帰る。だから一緒に寝ような｣
『ｸﾞｽｯ…ぅんっ…』
抱きしめながらそっと耳元で話してやれば、スンスンと鼻を鳴らしながらも我慢してくれるそうだ。
約10日の停泊で、隊長格は前半と後半に別れて船内に残るようにしている。
マ｢サッチとイゾウは今日も明日も明後日もお部屋にいるからな。寂しいならそっちに行くんだよい｣
『…さっちも、いぞうもいてもまるこがいなきゃさみしぃ』
慰めたつもりが、弱々しく可愛い言葉が返ってきたので、行くのを辞めようかと思った。
マ｢ほんっとうに可愛いくて寂しん坊だねぃ。まるまるで俺を代用しちゃくれねぇか？｣
クスリと笑いながら言うと、｢…まるまると待ってるね｣と言ってようやく決心が着いた模様。
マ｢行ってくるよい｣
俺はモビーを降りた。
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
