口癖とお兄ちゃん ページ31
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拙い言葉でAが喋られるようになってきた頃。
『んふふ、よぃ』
ニッコリ笑いながら、よい、と言うあの子はマルコの事が大好きなA。
よいよいブームが再び来たのである。
あの時はまだ1歳にも満たないときだった。
そして3歳になった今、何が引き金になったのかわからないが再び言うようになった。
『しゃっち、めろんくだしゃいよぃ』
サッチの足をめがけてトタタタタと走り、きゅっと足に抱きつくと、にこにこ笑いながらお願いするA。
サ「んっっっっ…!!!これが最後だからな！」
そう言ってカットしていたメロンをもう一度小さくカットし、ちゅるんとAのお口に入れる。
『んまぁ…♡しゃっち、ありがとうよい！』
すりっとサッチの足に頬擦りしたあと、またどこか目掛けて走るA。
サ「こりゃあまた来るな」
眉を下げて笑ったあと、A用にカットしたメロンを数個お皿に入れて昼食の仕込みに入った。
__
『えーしゅ！おしごとしなさいよい！』
甲板に置いてある樽に寄りかかって、帽子を深くかぶり昼寝しているエースに声をかけるA。
エ「うぉっマルコ！い、今からやるとこなんだ…ってAか！」
いつもマルコがエースに言っている言葉を真似して悪戯をするA。
悪戯が上手くいったようで、にひひ、と笑うAにこしょこしょの刑を食らわすエース。
『やぁよいやぁよい！くしゅくしゅやぁよい！』
エ「っっっ!!!」
やぁよい、と笑いながら言うAにギュンッと胸が締め付けられて悶絶するエース。
それからAの隣で書類仕事をするエース。
エースの周りを、がんばれよい、がんばれよい、と言いながらスズメのようにひょこひょこ飛んで踊るAが見受けられた。
__
『いぞ、はいってもいいでしゅか？』
イゾウのお部屋に繋がる襖の前で声をかけるA。
イ「あぁ、お嬢か。入りな」
すすっと襖をずらせば、いつもの位置で胡座をかいて、手を広げて待ってくれているイゾウ。
『んふふ、いぞ！』
嬉しくなってイゾウに飛びつくA。
イ「御転婆なお嬢だ。」
それでも目元を緩めてぎゅっとしてくれるイゾウ。
『きょ、あしゃいなかったでしょ…？だいじょーぶよい？』
今日の朝食の場で来なかったイゾウを心配して訪れたそうな。
イ「昨日は不寝番だったからな。心配かけたね」
ところで、と話を続けるイゾウ。
イ「それは誰の真似っ子なんだい？」
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
