お兄ちゃんとイヤイヤ(リクエスト) ページ23
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3歳半を迎えたAは最近反抗期気味だ。
魔のイヤイヤ期とはこのこと。
だが全然苦ではない。
なぜなら_____。
『ふぇぇ、まぅ、まぅことねぅ！！』
『いぞ、いぞぉ……いっちゃやぁぁの！！』
『えーしゅ、にあいたいのぉ…！ふぇぇ』
『はぅた、 あっこしてぇ…わぁぁん！！』
と、このように兄が絡んだもの限定でイヤイヤするからだ。
特に離れたときや一緒にいれないとわかったときに発動するイヤイヤ。
ペタンと床に座り込んで、兄のズボンや足にしがみついてワンワン泣く姿は誰でも後ろ髪が引かれる。
そして今日もAの鳴き声が響く。
『わぁぁぁぁぁん！！いぞ、いぞぉぉ！！』
これから島へ偵察へ行く16番隊。
勿論隊長であるイゾウもだ。
なるべくAに気付かれないように島へ降りようとしたが、Aも最近は兄が離れないように気を張らしている。
バレた途端、泣きながらイゾウの元へ行き、抱っこをねだって行っちゃやだとお願いする。
イ「困ったお嬢だね」
こう言うイゾウだが満更でもなさそうな顔をしている。
『ふぇぇ、しゃみちいの、ぉ、いかないで…いぞぉ……！』
寂しいから行かないで、と泣きながら言われたらもう行こうにも行けない。
「うぉぉぉぉん！！！Aさんがそんなこと言ったら俺、俺ぇっっっ！！！！」
「俺もっすっっっ！！！ぐすんっ……」
「Aがいいと言うまで俺は1歩も動かねぇぞっ！！！」
と、イゾウだけでなく12番隊の人たちも後ろ髪を引かれている。
だがそこで島への偵察を怠る訳には行かない。
イ「…お嬢、すぐ帰るからな。」
タイミングをみてマルコへAを引き渡す。
『やぁぁ！！！やぁ、やぁぁ！！いぞ、ぉ！』
鳴き声は一層響いたが、後ろを振り返らず船を降りる。
Aのイヤイヤ期は、可愛いが心苦しいと感じたイゾウだった。
一方マルコは。
マ「大丈夫、すぐ帰ってくるよい」
『ふぁぁぁぁん、まぅ、こぉぉ』
泣きわめくAを抱っこし、ゆらゆらと揺れながら耳元でゆっくり優しくお話する。
マ「イゾウも、エースもハルタもサッチも。みーんなお前が大好きだからねぃ。置いてくわけねぇよい。勿論親父もだ。」
『ぅ…ふぇ、まぅこも……？』
沢山の名前が出た中でマルコの名前が出なかったAはマルコもかと尋ねる。
その言葉に萌えが止まらないマルコ。
マ「勿論だよい。」
一生何がなんでも手放さないと決めた兄たちだった。
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
