熱と注射(リクエスト)※後半 ページ17
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夜中の1時。
イゾウの所で寝ていたA。
Aをぎゅっとしたまま眠っており、Aの体の熱さに異変を感じて目覚めたイゾウ。
心做しか呼吸も浅い。
イ「A。A、起きれるか？」
パチリ、と目を開けたAは、次第に目に涙を貯めて、ふぇ、と小さな声で泣き出した。
イ「やっぱしんどいんだな…。よっと。」
Aを毛布に包んで抱き上げる。
『う、ふぇぇ、しゃむい、しゃむいのぉ…』
寒いと発言するAに、これはまだまど上がるなぁと考えるイゾウ。
首元で当たるAの吐く息がとても熱く、心配になる。
イ「マルコのところに行って診てもらうか。お熱も測らないといけねぇ」
布団にAを来るんだまま抱っこし、マルコの部屋へ向かった。
マ「…こんな時間になんだ…ってイゾウ。Aはどうしたよい？」
イ「あぁ。発熱だ。きっとまだ上がる」
眠たげな目をして扉を開けたマルコは、イゾウの腕に抱かれてくたりとしているAを見つけるとすぐに切り替わる。
マ「…熱測っておくから、サッチに声掛けてきてくれ」
イ「わかった。」
イゾウからバトンタッチしてAを抱っこする。
『ふぇ、いぞ、、ふぇぇん、』
マ「イゾウはすぐに帰ってくるからねぃ。サッチも来るよい？」
そう言ってAを宥め、脇に体温計を挟む。
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟと電子音がなれば、数字は39°1。
マ「これはなかなかしんどいねぃ…。」
『ふぁぁん、…ふぇぇ』
熱のせいで何が何で泣いてるのかすらわからないA。
イ「どうだ？」
サ「大丈夫か？A」
そこへやってきたサッチとイゾウ。
熱の温度を伝えると2人は分かりやすく顔を歪ませた。
マ「これは…やるしかないねぃ」
サ「俺、フルーツ切ってくるわ」
イ「お嬢、おいで。抱っこしてあげるさね。」
兄たちが一斉に動き出した。
やる、とは、注射のことだ。
この間の予防接種で経験した通り、Aは注射が大嫌いだと言うことが発覚。
嫌いな上に熱があるAをしんどい思いをさせるわけにはいかないため、より慎重になる。
くったりとイゾウの肩口に頭を乗せるAに悪いと思いながらも、強引に腕の袖をまくって刺す。
『ふぁぁぁぁん！！やぁ、やぁのぉ…！いぞ、いぞぉぉ！』
イ「お嬢、悪いな。頑張れ頑張れ」
眉を寄せて、Aと同じくらい苦痛な顔を浮かべるイゾウ。
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羅鬼 - 載せていいですよ！ (2022年11月16日 19時) (
レス) @page26 id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
羅鬼 - 良ければ！どうぞ！ https://picrew.me/image_maker/11529/complete?cd=dbvrUG1uF2 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 56358738e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりたんぽ | 作成日時：2022年10月18日 22時
