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Aは東京卍會の特攻服に腕を通す。スカートを履き、鏡の前で一回転する。

「…よし、オッケー」
そう呟いた時、ちょうど家のインターフォンが鳴り響いた。

「はーい!ちょっと待ってー!」
と返事をし、Aは外へ出た。



「お迎えありがとう、けーすけ!」
「おー、ほらよ」

バイクに凭れ掛かりながらAを待っていたのは場地。Aの姿を見て、バイクへ跨らせるのを手伝うようにAの手を取った。


「しっかり捕まっとけよ?」
「うんっ!」


___

「うし、着いた」

手ェ出せ、とAの手を取り、バイクから下ろす場地。

「けーすけ、王子様みたい」
「ッな…!何処がだよ」

Aの発言に顔を赤くする場地。Aはクスクス笑いながら場地の横を並んで歩く。


「バイクから降ろしてくれるときの仕草がカッコいいんだもん」

みんなもやってくれるやつ!とAが言うと、場地は「アー…」と意味深に息を吐いた。



(…アイツらも同じことやってンのかよ)

「…ていうか、Aスカート短すぎね?」
「ええ、短い?2回しか折ってないんだけどなー」

くるりと場地の前で一回転するA。場地は慌ててAのスカートを抑えた。


「何処触ってんのけーすけ…」
「今のはAが悪ィだろーが…!ムボービすぎんだよ!」
「おお、無防備って言葉知ってるんだ」
「最近国語辞典持ち歩いてるからな」

と会話を続けていると、後ろから「え…」と声がした。


「おー千冬ぅ、来たか」
「千冬くんだー!やっほ!」
「う、うす…てか、場地さん何やってんすか?」

Aさんの下半身触って…と、松野はドン引きした様子で言う。
場地は急いでAから手を離し、松野へ弁解する。


「違ェんだよ、Aのスカートが…!」
「あ、そうそう。千冬くんもAのスカート短いと思う?」

今度は松野の目の前で一回転するA。今度は松野がAのスカートを抑える羽目になった。


「ちょっ、Aさん!!もう2度と回らないでください!」
「千冬くんまで…」
「な?意味わかっただろ?千冬」
「ハイ、これはAさんが悪いっすね」
「えー!」

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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

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