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平日の午前7:57。Aは制服に身を包み家の扉を開けて外へ出る。
「はよ、A」
「タカちゃんおはよー!」
扉の前で待っていたのは、制服の上にベージュのカーディガンを羽織った三ツ谷。
そのまま三ツ谷は何も言わずにAが持っていた通学鞄をナチュラルに持った。
「あー、自分で持てるのに…」
「いいんだよ、こういうのは俺の仕事」
甘えてろー、と笑う三ツ谷にAも微笑み返した。
____
「うう、今日の数学当てられそう。やだなー」
「Aのクラスは3限目だっけ?数学」
「そう!あーあ、タカちゃんと同じクラスがよかったなあ」
「それな。センコー達も意地悪ィよな」
何気ない日常会話をしながら2人は通学路を歩く。
勿論三ツ谷が車道側を歩く。
「あ!そういえばこの間タカちゃんに教えて貰ったレシピでお弁当作ったんだよ」
お昼休み一緒に食べようね、と笑いながら言うA。
A、三ツ谷、それと林田、林の通う渋谷第二中学は給食では無く持ち込みである。
マイキー、龍宮寺は共にまた別の中学、場地と千冬の2人も違う学校に通っている。
「まじ?楽しみにしてる」
そう言ったところで2人は靴箱まで辿り着く。靴を履き替え、そのままAのクラスの前まで向かう。
「ん、じゃあまた後でな」
「いつもありがとう!またねー」
授業寝んなよー!と笑いながら自分のクラスは戻る三ツ谷に手を振り、Aは自分の席へと座る。
「おはよーAちゃん」
「おはよ!ねえ、昨日の宿題で連立方程式のとこ、問4の答え何になった…?」
「私はy=x+7だよ」
「あー!Aも同じ!よかった…」
隣の席の子に挨拶され、そのまま会話するA。鞄を机の横にかけ終わると、隣の女子が口を開く。
「三ツ谷くんとほんと仲良いよね〜!いつも朝一緒に来てるし、毎日教室まで送ってくれてるし!」
いいなあ〜と言う隣の女子。Aは少し照れながら笑みを漏らす。
「タカちゃん優しいから…ほんと感謝しかない」
「確かに三ツ谷くん、みんなに優しいよねぇ」
私、ちょっと三ツ谷くん気になってるんだよね。とAにしか聞こえないような声で言う女。
「ね、Aちゃん」
「協力してくれない?」
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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時