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何回か真一郎は面会に来た事があった。

初めて会った時、アイツは「俺の兄貴」だと名乗った。

何故か分からないけど、俺も直ぐに「嗚呼、真一郎は俺の兄貴なんだな」って理解した。

多分、俺は心の底から"兄"と言う存在を求めてたんだと思う。


それから手紙が2通届いた。1枚は真一郎から。もう1枚は【黒宮A】と書かれていた。

Aと言う名前は聞いたことがある。真一郎が1回だけ俺に話してくれた。

血は繋がってないけど、妹みたいな存在だって。

最初は苛ついた。真一郎から他の奴の話を聞きたくなかったから。手紙もビリビリに破ろうとしたけど、読んだ。


手紙の内容は、純粋に「俺に会いたい」と言う気持ちだけで埋め尽くされていた。

「真一郎くんと一緒に会いに行きたいな」、「イザナ君と遊びたい」、「今度会いに行けるようになったよ」

こんな手紙書く奴、一体どんな奴なんだ。と疑問に思って、俺も黒宮Aに会いたくなった。

感じていた苛つきは収まっていた。


実際俺の目の前に現れたAは、天使かと思った。

俺と違って肌が真っ白くて、でも目が大きくてキラキラしてて。

俺の目の前で回った時、ワンピースがドレスに見違えるほどだった。

Aは手紙と同じような性格だった。純真無垢で素直で、綺麗な感情を俺にくれた。


だから、俺は真一郎とAと3人で暮らしたいとと思った。

それが幸せだと思った。


真一郎にそう言うと、「俺とAの他にもう2人いる」

そう言った。

そのうち1人はエマだった。俺の妹。
でももう1人。マンジローって奴は知らない。

でもよく真一郎はそのマンジローとか言う奴の話をしてた。から名前だけ知ってる。

真一郎は、「俺とイザナと、マンジローとエマ。4人で暮らそうな」って言った。

「Aは?」

「Aもいる。いいだろ?イザナ」


マンジローは別に居てもいなくてもどっちでも良い。

兎に角俺は兄貴の真一郎とAと暮らしたいだけなんだ。


だから俺は真一郎のその提案に頷いた。

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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時

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