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「A、退院おめでとう」
「ありがとー！」
病院の外にいたのは、マイキー、龍宮寺、三ツ谷、場地、林田。
「これ、俺らから」
「お花…！すっごい綺麗。嬉しい」
龍宮寺から手渡された大きな花束を抱えて、嬉しそうに微笑むA。
「タカちゃんも、お見舞いの度に色々してくれてありがとね。林檎剥いてくれたりー、手作り縫いぐるみくれたり！」
「パーちんも、スイーツいっぱい持ってきてくれてありがと！」
「ケンくんは入院中のお手伝いとか、Aの暇なとき話し相手してくれたし、圭介なんか殆ど毎日来てくれたよね。忙しいのにありがとー！」
「…マイキーも。毎日来てくれたんでしょ。真一郎くんから聞いた。ありがとう」
1人1人に丁寧に感謝の意を述べるA。本来ならもう1人この場にいた筈だった。
「A。一虎のことについて話がある」
「…うん」
6人はいつもの武蔵神社へと訪れていた。
「久しぶりにこの階段登った〜、疲れた！」
「大丈夫か？しんどいなら言えよ？」
「うん、ずっと寝てたから動かさなきゃね」
マイキーが柵の上に腰掛ける。一同はしん、と静まりかえった。
「…一虎は、少年院に行った」
「本来なら1年で出れたらしいけど、あいつ、精神が弱ェらしい」
「だから、2年。2年間あいつは出られねぇ」
2年。それは少年少女たちが換算するとかなり長いものであった。
「メンタルケアとかもあっちでするらしい。それに、一虎の家庭も複雑でそれも関係してるって」
マイキーは、続けて話す。
「A。ごめん」
深々とAに向かって頭を下げるマイキー。
「俺が守るって言っといて、俺のせいでAを傷つけた。謝っても謝り足りねェ」
周りも、なんと声をかけて良いか分からず押し黙る。
しかし、Aはずんずんマイキーの方へ近づいていき、マイキーの頭を掴んで無理やり上を向かせた。
「頭上げて？マイキー。A、全然怒ってないから」
「今回の件、悪いのはマイキーでも一虎くんでもない。小さな偶然の積み重ねだよ。謝らないで。マイキー」
「…でも、Aが大怪我したのは事実だ」
「んー…わかった！じゃあこうしてくれたら許す！」
Aは花が咲いたように、綺麗に笑ってこう言った。
「一虎くんが、此処に笑顔で戻ってこれるようにしてくれたら、いいよ」
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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…！ (2021年9月22日 17時) (
レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです！灰谷兄弟との絡みも見たいです…！！これからも頑張ってください！ (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます！ (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです！！ (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！ (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2021年9月18日 15時
