どろり。【東京卍リベンジャーズ】

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赤いサイレンと共にやってきたのは2台の車。

1台は救急車。もう1台はパトカーだった。


「こっちの女の子は意識ありますかー？聞こえてるかなー？」

「付き添いの方は？保護者の方は？」
「あー、俺っす」
「此方に」


担架に乗せられ運ばれるA。真一郎はAの付き添いとして共に救急車へと乗り込んだ。


「圭介！」
「！」

「そっちは頼んだぞ！」


そう言い残して、Aと真一郎は病院へと運ばれていった。



「一虎、大丈夫か？」
「場地、俺、俺…Aを…！」


未だ混乱している羽宮に、場地はゆっくり語りかける。


「Aなら大丈夫だ。後でみんなでお見舞い行かねェとな」
「……！うん」



羽宮は手錠を掛けられ、警官に連れられパトカーへと乗り込む。

場地も現場にいた証言人として連れて行かれる。

その時、野次馬の中にマイキーを見つけた。



「どうした？」
「…マイキー」

場地は目に涙を浮かべて、マイキーの名を呼ぶ。


「何があった？Aは？今日はシンイチローといた筈だよな…？」

場地は遂に涙を流し、嗚咽と共にマイキーへ謝罪の言葉を告げる。

「…マイキー、ごめん」



「俺、Aを守れなかった…」


そう言い残し、場地はパトカーの中へ連行されていった。

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