どろり。【東京卍リベンジャーズ】

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__8月13日


「なーァ、一虎ぁ。何処行くんだよ」
「もーすぐマイキーの誕生日じゃん？」

「俺らでプレゼントすんだよ！」
「プレゼントォ？何を？」




「CB250T(バブ)♡」



「バブなんて、誰も持ってねェよ」
「いーからいーから！」


夜。羽宮のバイクがけたたましく音を響かせる。
後ろには場地が乗っていて、2人共ヘルメットは着けていない。




羽宮が紹介したのは、「S.S MOTORS」と書かれた看板の飾られたバイクショップ。


「ここだ」
「ここって…」
「そう。バイク屋」



2人はショーウィンドウ越しに中の様子を伺う。

一際目立つ場所に陳列されているのは__


「… CB250T(バブ)！」



「これ、盗んじまおう」


羽宮がさらりと告げると、場地は動揺を隠さずに反論する。


「なっ、盗むのは駄目だろ！」
「それなー」


「…そんなんで手に入れたバブ、マイキー喜ばねェよ」

「ばぁか。そんなもん言わなきゃいーんだよ」

けらけら笑う羽宮。あまり罪の意識がないらしい。


「俺ら中坊がバイク乗るには、先輩の貰うか、盗むしかねーだろ？」

そう言って場地を見つめる羽宮。
場地は何も言い返せずに押し黙る。

それに畳み掛けるように羽宮が話し続けた．


「マイキーの喜ぶ顔、見てェだろ？」
「あいつがずっと憧れてるバイクだぜ」
「…そう、だけどよ」



この時、場地の脳内に思わず思い浮かんでしまった。


___このCB250T(バブ)に乗ったマイキーを。



「決まりな？」
「…危なくなったら辞めるからな」









「何を辞めるの？」

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