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廃れた駐車場。ホーク丸の前に倒れ込んだのは集団でリンチされていた場地だった。
「っ、けーすけ!」
「おっと、暴れんなよ?この細ェ腕いつ折っちまうかわかんねェからよお!」
思わず駆け寄ろうとしたAの腕を不良の1人が強く掴む。ギリギリと掴み上げられ、顔が頭で歪むA。
「ッおい、Aに手ェ出すんじゃねェよ…」
「は?この中坊さっきから生意気じゃね?」
「ボコられ足りねェの〜?」
「…の前に原チャぶっ壊しちゃう?」
そう言って場地は両腕を捕らえられ、身動きが取れないようになる。
「ねぇ、辞めてってば!」
「…A?」
ドン、と鈍い音がする。声の方を見るとAの腕を掴んでいた奴が地面に伸びていた。
腕を解放されて自由になったAは、場地の前へ出た。
「ごめんなさい、もう辞めてくれません?こっちはたったの2人にそっちは大人数…卑怯だよ、オニーサン達」
「2人ィ?お前みてぇなお嬢さんが喧嘩できんの〜?」
「A、ケンカできんのか!?」
「いや、さっきのは知り合いに腕の抜け方教えてもらっただけ。不意打ちなら成功するけどこの状況はちょっと不味い…かも」
因みに教えたのは黒川イザナである。
イザナ直伝の防衛術は殆どが過剰防衛なものばかりであるが、過保護なイザナは容赦なくやれ。と教えていた。
「2人纏めて殺すのはこの原チャぶっ壊してからな!」
と、バットをホーク丸へ振りかぶる。
Aは為す術なく目を瞑り、ホーク丸が破壊された音を待つ。
___が、いつまで経っても金属音が聞こえない。
恐る恐る目を開けると、場地がホーク丸に覆い被さり、バットを背中で受けていた。
「圭介!大丈夫!?」
「ッ…テメェ等、Aとマイキーの愛車に手ェ出したら殺すぞ!」
「あ?そんなにこの女と原チャが大事なん?」
その問いかけに場地は小さく笑っただけだった。
「何笑ってんだよ!」
「…唯の群れが」
「単車転がす資格もねェ」
場地の煽りに乗った不良達は、大声を上げて場地を威嚇する。
「んだと、このガキが!」
「原チャぶっ壊しちまえ!!」
その時、後ろから足音が1つ。
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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時