どろり。【東京卍リベンジャーズ】

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「ツーリング行こうぜ」
「おー！」

お馴染みの喫茶店にて駄弁る7人。
マイキーはチョコレートパフェを無言で食べている。


「ツーリング！いいな」
「ああ、いーじゃん」

場地、三ツ谷が賛同し、龍宮寺も続いて賛成する。

「確かに最近遠出してなかったしなー」
「でもどこ行くよ？」


「待って、Aちゃんバイク無くね？」

羽宮がそう言うと、三ツ谷は「何言ってんだコイツ」と口を開いた。

「Aは俺らの後ろ乗せたら良いだろ」
「確かに…Aなら大歓迎だわ。マイキーと違って」
「アイツ寝るからなー…後ろ乗ってンのに」
「…なんか、ダブルの意味でごめんね？」
「いや、悪いのはマイキーだから」


__気を取り直して。

「海！夏と言ったら海だろ」

突然マイキーが発言した。一同はいきなりで驚いたが、すぐにスルーする。


「峠どうよ！」
「あー、あの奥多摩の辺り？」
「そーそー！盛り上がってるらしいじゃん」

場地と林田がそう言うと、 龍宮寺が口を挟む。
「でもちょっと遠くねェか？」
「夏と言ったら海だろ」



「いっそ富士山まで行く？」
「流石に遠いわ！」

「んじゃ、首都高回るってのは？」
「いーね！」

「…一虎くん、シュトコーってなに？」
「高速道路のことだよ」
「あー！ありがと！」
「夏と言ったら海だろ！」



「じゃあさ、こういうのは…」

と林田が続けるのを遮ったのはマイキー。思い切り林田の顔を掴んでいる。

「お前らなんで無視すんだよ」

「ちょっと、マイキー辞めなよ」
「あーあーあー…コラ、今俺らがツーリング行く話してんだ。お前の話なんて聞いてねェんだよ」
「だって俺も行くもん！」

ふん！と拗ねたようにいうマイキー。

「お前バイク持ってねーだろ。Aはいーけどお前後ろに乗せるのだけは勘弁」
「行くったら行く！」
「どーやって」

龍宮寺がマイキーにそう尋ねると、マイキーは自信満々な表情で__

「ホーク丸！」
「原チャじゃねーか」

未だにドヤ顔を続けるマイキーに龍宮寺が現実を伝える。

「あのなマイキー、原チャじゃ首都高乗れねェよ」
「ホーク丸ならいける！」
「マジかよ、ホーク丸なら首都高乗れんのか！？」

マイキーの自信に当てられた林田は目を丸くするが、すぐに三ツ谷が訂正を入れる。
「乗れねェよ。パーちんちょっと黙ってて」

「そこまでいうなら良いけどよ、お前絶対ガス欠とかなんなよ」

「おー、任せろ！」


龍宮寺はここでフラグを立てたのに気が付かなかった。

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