どろり。【東京卍リベンジャーズ】

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「見て見て真一郎くん！この前みんなで写真撮ったんだー」


ぴらり、と現像された1枚の写真を真一郎へと手渡すA。

「おー、綺麗に撮れてんじゃん！誰に撮って貰ったんだ？」
「えーと…」


Aの脳内に浮かぶのは、羽宮がそこらのチンピラをタコ殴りにし、無理矢理写真を撮らせた図。


「ま、まあそんなことより！Aの特攻服可愛くない？タカちゃんが作ってくれたんだよ」

スカート！と写真の中の自分を指差す。

「…これ作った奴、ムッツリだな」
「？」

ぽそりと呟いた内容を聞き取れずAは首を傾げた。




「ふーん、Aチーム入ったの？」


「あっ、イザナくん！」
「おいおい、来たなら一声掛けろよイザナー」


真一郎から手紙をひょい、と取ったのは黒川イザナ。
先日真一郎と和解し、こうやって度々2人の元へと訪れていた。


「あーあ、俺せっかくAの為にチーム作ろうと思ってたのになァ」
「イザナくんもチーム作るの？Aもイザナくんと一緒のチーム入りたいなー」

期待で目を輝かせるAだったが、イザナはAの額を軽く弾いた。


「いたっ！」
「ばーか、何個もチームに所属できるわけねェじゃん。スパイだぞそれ」
「あーそっか…あ！」

何かを思いついたかのようにイザナの肩を揺さぶるA。イザナはされるがままである。


「じゃあイザナくんがAを迎えにきてよ、今のチームから奪い取る感じで！」
「…それ、Aの口から言うの？」

呆れたように笑うイザナだったが、「いいよ」と頷いた。


「いつかトーマンから奪って俺のチームに入れる。だから待ってろよ、A」
「うん！」

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