検索窓
今日:168 hit、昨日:116 hit、合計:1,763,903 hit

4 ページ4

「紹介するよ。此奴が場地圭介!俺らと同じ5歳」
「場地くん!よろしくね」

「んで、こっちが黒宮A。5歳」
「よ、よろしく」

ニコニコ顔のA、少し緊張した表情の場地、そして間を取り持つマイキー。

「おいなんか話せよ、お前が会いてェっつったんだろ」

「ンなこと言われてもよォ…こんなに可愛いと思ってなかったんだ、キンチョーすんだよ」


2人でひそひそ離していると、Aは場地の手をきゅっと握った。


「2人ばっかりお話してて狡い!場地くん、Aともお喋りしよ?」
「おっ、オウ!」

場地の、真っ赤に染まった顔と耳を見てマイキーは面白く無さそうな顔をする。

「だから紹介したくなかったんだよ」
「ん?マイキーなんか言った?」

「なんも言ってねェー、俺お菓子買ってくる!」
「わかったぁ、気をつけてねー!」

…いつもなら着いてきてくれんのに、今日は場地がいるからか?とマイキーは頬を膨らましながらいつもの駄菓子屋へと駆け込んだ。





__一方、場地。

マイキーが毎日のように話す【A】と言う存在。どんな人か気になり、俺に会わせろ!と頼んだ。

意気揚々でいた彼だったが、目の前に現れた黒宮Aに立ち尽くすのみであった。

何故なら、想像していた人物像と大きくかけ離れており、尚且つ自分の目の前に立つのは正しく美少女。

場地はまだたったの5年しか生きていないが、未だかつて見たことのない愛らしい容姿の女がいたからであった。
天使か?とも思った。

「えーと、黒宮だっけ」
「Aでいいよ!場地くんどうしたの?」


「あー、えーっと…ま、マイキーとはいつ知り合ったんだ?」

「マイキー?んーとね…ちょっと前?マイキーより先に真一郎くんと仲良くなって、それからマイキーを知ったんだ」

真一郎くん……ああ、シンイチローくんってマイキーの兄貴か。

黒宮、じゃなくてAとは共通の知り合いが多い。



……それにしても、“マイキー”、“真一郎くん”か。



「…A」
「なあに?」

「俺のことも圭介、って呼べよ」
「っえ、いいの!?」
「お、オウ…?」

「ふふ、Aね、友達は下の名前で呼びたいんだあ。これでお友達だね。圭介!」


そう言いながら満面の笑みを浮かべたAに場地は見事ノックアウトされた。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (868 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2983人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。