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「紹介するよ。此奴が場地圭介!俺らと同じ5歳」
「場地くん!よろしくね」
「んで、こっちが黒宮A。5歳」
「よ、よろしく」
ニコニコ顔のA、少し緊張した表情の場地、そして間を取り持つマイキー。
「おいなんか話せよ、お前が会いてェっつったんだろ」
「ンなこと言われてもよォ…こんなに可愛いと思ってなかったんだ、キンチョーすんだよ」
2人でひそひそ離していると、Aは場地の手をきゅっと握った。
「2人ばっかりお話してて狡い!場地くん、Aともお喋りしよ?」
「おっ、オウ!」
場地の、真っ赤に染まった顔と耳を見てマイキーは面白く無さそうな顔をする。
「だから紹介したくなかったんだよ」
「ん?マイキーなんか言った?」
「なんも言ってねェー、俺お菓子買ってくる!」
「わかったぁ、気をつけてねー!」
…いつもなら着いてきてくれんのに、今日は場地がいるからか?とマイキーは頬を膨らましながらいつもの駄菓子屋へと駆け込んだ。
__一方、場地。
マイキーが毎日のように話す【A】と言う存在。どんな人か気になり、俺に会わせろ!と頼んだ。
意気揚々でいた彼だったが、目の前に現れた黒宮Aに立ち尽くすのみであった。
何故なら、想像していた人物像と大きくかけ離れており、尚且つ自分の目の前に立つのは正しく美少女。
場地はまだたったの5年しか生きていないが、未だかつて見たことのない愛らしい容姿の女がいたからであった。
天使か?とも思った。
「えーと、黒宮だっけ」
「Aでいいよ!場地くんどうしたの?」
「あー、えーっと…ま、マイキーとはいつ知り合ったんだ?」
「マイキー?んーとね…ちょっと前?マイキーより先に真一郎くんと仲良くなって、それからマイキーを知ったんだ」
真一郎くん……ああ、シンイチローくんってマイキーの兄貴か。
黒宮、じゃなくてAとは共通の知り合いが多い。
……それにしても、“マイキー”、“真一郎くん”か。
「…A」
「なあに?」
「俺のことも圭介、って呼べよ」
「っえ、いいの!?」
「お、オウ…?」
「ふふ、Aね、友達は下の名前で呼びたいんだあ。これでお友達だね。圭介!」
そう言いながら満面の笑みを浮かべたAに場地は見事ノックアウトされた。
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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時