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「ッはぁ、やっと着いた…」

「はい、ビリ」
「おっそ」


マイキーを背負いながら荒い息で階段を登ってきた場地。背中にはすやすやと眠っているマイキー。


「しょーがねえだろ、コイツ爆睡してたんだぞ!ずーっと!」
「はい、言い訳〜!見苦しいぜ〜?」

なんでだよ!と場地が声を荒げるも、マイキーが起きる気配がない。

「マイキー?起きて〜」
「ん、A…?着いた…?」

「うん、けーすけ重たそうだからこっちおいで」

ほら、というが早いがマイキーは場地の背中から飛び降り、Aへと抱きついた。

「はあ〜?こいつさっきからいいとこ取りじゃね?」
「同意。てか離れろマイキー」

羽宮と三ツ谷がマイキーを引き剥がすと、みるみるうちに膨れっ面になるマイキー。

そんな彼を見て 龍宮寺はため息を吐く。

「んで、みんなに話ってなんだよ、マイキー」

漸く普段の様子を取り戻したマイキーは、そこらにあった柵に腰掛ける。


黒龍(ブラックドラゴン)てチーム、知ってる?」

その質問に応じたのは三ツ谷。

「めちゃくちゃ酷ェチームとは聞くけど。3コ上だっけ?」

「ウン」


"黒龍"という名を聞いて反応するのは2名。

「っ…」

「え、それって真一郎くんの作ったチームじゃないの?」


気まずそうな羽宮と、思ったことをすぐに口に出したA。


「シンイチローは初代総長な。今の黒龍はほぼ別モン。8代目総長からヤバくなってったらしいよ。アイツが言うには」

マイキーが言うならそうなんだろう、とAは納得し、口を噤む。

そして視線は羽宮へと移る。


「…なんで相談しねぇんだよ、一虎」
「場地に聞いたよ、お前黒龍と1人でやり合ってんだろ?」

三ツ谷は動揺を隠さずに、「一虎が黒龍と…!?」と言うと、林田が「確かに、一虎の地元って黒龍のナワバリか」と納得したように話した。

「なるほどねェ…まさか、黒龍とやりあう気か?マイキー」

そう言った 龍宮寺がマイキーの方へ向き合うと、マイキーは「そ」と短く返して柵から飛び降りた。


「黒龍はデケェ族だ。やるからには"大義名分"が欲しい」



「俺に案がある!」


武蔵神社に1人の男の声が響き渡った。

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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時

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