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「ッなにが…!?」
「だってイザナくん、結婚ってどうやってやるか知ってる?」
「けっこん?」
「うん、考えてみて?」
イザナは頭がぐちゃぐちゃになりながらも自分の考えを発言する。
「…好きなもん同士が、付き合って結婚して家族になる」
「うん、その好きな人同士ってさ、元々赤の他人でしょ?」
だって、家族では結婚できないもんね。とAは続けた。
「ね、血の繋がってない同士でも家族になれるでしょ?本来そうやって家族になるんだよ」
妙に説得力のあるAの声に、イザナの心はすとんと落ち着いた。
Aの説明が腑に落ちたのだった。
よく考えてみれば拙い理論だが、混乱しているイザナを落ち着かせるには十分すぎるものだった。
「…た、しかに」
「でしょー!?わかってくれた?」
「ウン。いきなり押しかけてごめんな」
イザナが小さな声でそう謝ると、Aは気にしてない様子でけらけら笑う。
「謝んなくっていいよ、何時でも会いに来ていいんだよ?イザナくん。もうAたちだって兄妹みたいなもんじゃん!」
「Aと、キョーダイか…それは嫌だな」
「えっ、傷ついたんだけど」
Aとは家族、夫婦がいい。とは言えずにイザナは曖昧に微笑んだ。
「ま、いいけど…。よし、今から真一郎くんのとこいこっか」
「エ、俺気まずいんだけど…」
「だから色々ごめんなさいしに行くんでしょ、Aもついて行くから、ほら。いこ?」
差し出された手。まるで地獄の蜘蛛の糸みたいだな。と思いながらイザナはその手を取った。
「ハハッ、Aはいつも俺を助けてくれるな」
「うん、これからもイザナくんのこと、Aが助けるよ」
「俺から離れねェ?」
「それこそ当たり前でしょー」
イザナの心は落ち着いた。やがて思考は1つに纏った。
____俺には【A】がいるから、大丈夫。
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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時